【歴史を知るのにおススメ!】『A.D.~聖書の時代』(シリーズ1)あらすじ ・キャスト・感想

キリストの弟子たちにフォーカスしたテレビドラマを発見!

キリストが存在しないとキリスト教は存在しませんでしたし、
(もちろんですが)
そこには、弟子たちの苦難の布教活動があったからこそ、
ここまで広まりました。

迫害されながらもキリストの言葉を広く伝えることはいかに苦難に満ちたものだったのか、このテレビドラマでは、彼らの強い使命感と意思を感じることができます。


キリストについての映画には、『サン・オブ・ゴッド』がありましたが、
その後の弟子たちについてもしっかりと描かれているテレビドラマ。

歴史を知るうえで とても参考になりました。

■映画『A.D.~聖書の時代』のあらすじ

イエス・キリストが十字架刑により処された後の弟子たちの布教の道を描く。
神の御子の言葉を後世に伝えるためなら、自らの命も厭わない彼らの使命とは。(ネットフリックス)

 

シーズン1

1. 十字架
2. 消えた遺体
3. 聖霊降臨
4. 怒り
5. 最初の殉教者
6. 迫害
7. 来訪
8. ダマスコへの道
9. サウロの帰還
10. 主の兄弟
11. 蘇り
12. 荒らす憎むべきもの


※シリーズ1ですからまだ続きます。

<映画情報>
公開:2015年 (海外テレビドラマ)/アメリカ
原題:A.D. Kingdom and Empire

■映画『A.D.~聖書の時代』の主な登場人物/キャスト

【イエス・キリスト(Jesus Christ)】

・・・フアン・パブロ・ディ・ペイス(Juan Pablo Di Pace)
1979年アルゼンチン生まれ。
俳優、歌手、そして監督


【ペテロ(Peter)】
十二使徒のひとり。

・・・アダム・レヴィ(Adam Levy)
イギリスの舞台、映画、ドラマで活躍中。

【カイファ(Caiaphas)】
イエス時代のユダヤの大祭司

・・・リチャード・コイル(Richard Coyle)
1972年生まれのイギリスの俳優

【ピラト(Pontius Pilate)】
ローマ帝国の第5代ユダヤ属州総督。
このドラマでは、当初はイエスの処刑に対して消極的に描かれている。

・・・ヴィンセント・リーガン(Vincent Regan)
1965年生まれのイギリスの俳優
映画やテレビドラマで活躍中。

なかなか渋くて素敵です。

【ヘロデ・アンティパス(Herod Antipas)】
古代イスラエルの領主

・・・ジェームズ・キャリス(James Callis)
1971年生まれのイギリスの俳優。
映画やテレビで活躍。

2001年の映画『ブリジット・ジョーンズの日記』
2004年の映画『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』
2016年『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』
トム役。

【聖母マリア(Mary)】
イエスの母

・・・グレタ・スカッキ(Greta Scacchi)
1960年イタリア生まれの女優
映画やテレビドラマでも活躍。


【ヨハネ(John)】
十二使徒のひとり

・・・バボー・シーセイ(Babou Ceesay)
1979年イギリスに生まれ西アフリカで育つ

【マグダラのマリア(Mary Magdalene)】

・・・チポ・チャン(Chipo Chung)
1977年タンザニア生まれの女優。
活動拠点はイギリス。


【コルネリウス(Cornelius the Centurion)】
ローマの軍人で、百人隊長。
映画の中ではペトロから洗礼を授かった最初の異邦人として扱われている。

・・・ウィル・ソープ(Will Thorp)
1977年イギリス生まれの俳優。

※シリーズ 第12話でのコルネリウスの回心の場面は、感動ものです。


【サウロ(Saul of Tarsus)】
大司祭のカイファに仕え、イエスの信徒を迫害していたが、
回心してキリスト教徒となり伝道活動をしていく。
もともと学者でもあった。

ペテロを追うためダマスコへ向かうが、その途中、
「サウロ、サウロ、なぜ、わたしを迫害するのか」と、
天からの光とともにイエス・キリストの声を聞きその後、目が見えなくなった。
キリスト教徒のアナニアにより、目が見えるようになったことを
きっかけに回心。
※新約聖書の著者の一人のパウロで、サウロはユダヤ名。


・・・エメット・スキャンラン(Emmett J. Scanlan)
1979年 アイルランド生まれ
テレビ・ドラマで活躍中。


【カイファの妻】
イエス時代のユダヤの大祭司の妻

・・・ジョディ・メイ(Jodhi May)
1975年イギリス生まれ。
1988年より活動を開始ですから、13歳ですでにデビューです。
イギリスの映画やテレビでも活躍

【クラウディア(Claudia)】
ローマ帝国の第5代ユダヤ属州総督、ピラトの妻。

・・・ジョアンヌ・ウォーリー(Joanne Whalley)
1961年イギリス生まれの女優。
ジョディ・メイと同じく、13歳より活動

※1994年のテレビ映画『続・風と共に去りぬ』では、
その後のスカーレット・オハラを演じています。
このドラマ、みたいな~

【マヤ(Maya】
ペテロの娘

・・・ヘレン・ダニエルズ(Helen Daniels)
可愛いい子です。
残念ながら詳しい情報はありませんが、これからの活躍を
期待しています。


※出演者の国籍もいろいろ。
映画やドラマで活躍されている方たちばかりで、
なんとも素晴らしいキャストです。

■映画『A.D.~聖書の時代』の感想

迫害していた側のサウロやコルネリウスなども回心していく様子が最も印象的でした。

コルネリウスはピラトに仕えて言われたとおりにしていましたが、
キリスト教の信者の言葉に少しずつ少しずつ心が揺さぶられていきます。

こういう場面って人間ぽくって好きです。

当時の残虐な行為をした人=悪い人 という図式になりがちですが、
その立場だったからどうしようもなくとか、
上からの指示でどうしても、逆らえない気持ちもあった
ということが、うかがい知れます。

当時はローマに支配されたいたため、
支配されていた側からするとキリストの考え方が受け入れやすい
素地があります。

圧力をかけて、迫害していた側の人たちの気持ちをも
少しずつキリストの信仰がしみわたり、
人々の心を掴んでいくところが、この映画でのみどころのひとつだと感じました。

あれだけひどいことをしてきたにも拘わらず・・・。


人を変えるときに、力で相手をいくら制圧しても、
表面的には従っているように見えたとしても、
心の奥底では反感が募るばかりというのもよ~くわかります。

反対に
静かに、相手に愛の気持ち、優しさが伝わる言葉をかける。
すぐに影響はなくても、じわじわ~と 心奥深く入り込んでいく。

すぐに結果はでなくても、
愛や優しさは必ずや伝わるものです。

とはいえ、
頭ではそうするといいなとは理解できても、
なかなかできることでもありませんよね(苦笑)

できるときに、少しずつ、優しい言葉で話すことを心掛ける。
心掛けるだけでも、ほんのちょっとずつ変わっていくはずだと信じて・・・

あ、また怒ってしまった、やっちゃった・・と思っても、
それに気づいたのでしたら、それでOKにゆるゆると少しずつ意識したいと思っています。

だって、
怒っている自分を気づけたもう一人の穏やかな自分がいることの証明だから。


それから、このテレビドラマには、天使という存在も登場しました。

天使は「羽が生えている」というのが刷り込まれていましたので、
この番組では、戦士のような 天使だったのも印象的でした。

この映画の時代に生きていないので、
その出来事が本当にそうだったかどうかも、実は誰もわからないものです。

意図的に、都合のよいように どこかの時代に誰かが、
書き換えてしまうこともありうるのですから。

なので、歴史ものをみるときは、あくまでもひとつの見方として
捉えるようにしたいものです。


それにしても、
ピラトとカイファの奥さんもそれぞれ考え方は違うものの、
どちらにしても、妻の影響力があったという描き方も興味深かったです。


私たちは、歴史を学ぶとき、
たとえばイエスの処刑にするにしても、
どういう人たちが関わったということを知るのですが、
ひとつの行動についても、その時の時代背景・利害関係・
そして断腸の思いということも、
こういったドラマ仕立てにすると想像しやすくなり、
ひとつの出来事に隠れた背景が浮き上がってくるので、
歴史をしるのは、映画がとてもいいなと感じています。


映画の中では、イエスの処刑の判断をしたあとや、
他の場面でも、ピラトが手を洗うシーンが何度か映し出されます。

ピラトは手を洗って自分に責任がないことを示そうとしているという
見方もできるようです。

なので、ローマの百人隊長のコルネリウスも
最後の方になると手を洗っていました。

今回は、シーズン1で、
「12. 荒らす憎むべきもの」では、こんなところで終わるの~
という、早く次が観たいという気持ちになりますので
新着を静かにまちたいと思います。


それまでは、次から次へと観られましたが、
ここへきて、お預け状態になっていますので・・・。

今まで、ついつい見すぎて夜更かししていたので、
もう少し早く寝て健康な毎日に戻します(笑)

みなさまも、くれぐれも観すぎにご注意を!

■映画『A.D.~聖書の時代』のタイトル評

原題『A.D. Kingdom and Empire』ですが
邦題は、『A.D.~聖書の時代』

「Kingdom and Empire」と「聖書の時代」。

「聖書の時代」言葉は、なかなかいい響きです。

ただ、「Kingdom and Empire」と「聖書の時代」では、
私としては、イメージの中で一致しにくいような気がしましたが、
シリーズが進むにつれて、なぜ、このような邦題をつけたのかわかるかもしれませんので、今回は保留にします(笑)

それでは、また次回、お会いしましょう♪