【日本語字幕は日本人向けに配慮あり!?】映画『ブリジット・ジョーンズの日記』キャスト他

『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズの1作目は2001年に公開されていますが、いまだに何度見ても飽きない面白さがあるのでお気入りの作品の1本です。

◆2作目・・2004年『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(原題:Bridget Jones: The Edge of Reason)
◆3作目・・2016年『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』(原題: Bridget Jones’s Baby)

と続くシリーズの第1作目です。

■映画『ブリジット・ジョーンズの日記』のネタバレなしのあらすじ

今年こそ生活を改め、恋人を見つけようと誓うブリジット・ジョーンズ。恋や仕事に悩みながらも常に前向きに生きるアラサー独身女子の日常をつづるラブコメディ。(Netflix)


<映画情報>
製作国/公開:2001年 イギリス/アメリカ/フランス
上映時間:97分
原題:Bridget Jones’s Diary
監督:シャロン・マグワイア
脚本:リチャード・カーティス/アンドリュー・デイヴィス/ヘレン・フィールディング
日本劇場公開:2001年9月22日

原作本:『ブリジット・ジョーンズの日記』(1996年)
原作者:ヘレン・フィールディング(本作品の他も脚本として名を連ねています)

(※参考)
イギリスとアメリカでの公開は、2001年4月で日本が同じ年の9月。
そして映画製作に関わっているフランスでは、日本の効果よりも少し遅く2011年10月10日。
その理由としては、この映画の言語が【英語】であるため、日本やフランスでは、字幕や吹替に時間がかかったのかもしれません。
こんなところからも、日本は仕事が早い?なんて思うのです。

■映画『ブリジット・ジョーンズの日記』の主な登場人物/キャスト

【ブリジット・ジョーンズ】・・出版社に勤める32歳の独身女性で恋人になかなか恵まれないでいる。

*レネー・ゼルウィガー(Renee Zellweger)
1969年アメリカ生まれ。
ブレイクしたのは、1996年の『ザ・エージェント』。
トム・クルーズの相手役のドロシー役として演じたのがきっかけ。

この映画はマーク役のコリンファースもダニエル役のヒュー・グラントもイギリス俳優だし、舞台もロンドンなので、てっきりレネー・ゼルウィガーもイギリス人だと思っていましたが、実はこの映画のためにイギリス英語の発音を習得。さらに、あのぽっちゃり感を出すために、『ブリジット・ジョーンズの日記』では 9.1 kgほど体重を増やした(13kg体重を増やしたという説も。)
いずれにしても、かなりの体重ですが映画が大ヒットして本当によかったです^^

『ブリジット・ジョーンズの日記』の前年に公開された映画『ふたりの男とひとりの女』でジム・キャリーと共演し、婚約までしましたが、2000年秋に破局。

アメリカ人のゼルウィガーを配役したことには批判もあったが、彼女は「等身大の独身女性」を演じたと高く評価され、この役でアカデミー主演女優賞などにノミネートされた。(Wikipedia)

そんな批判、思いっきりはねのけましたね!


【マーク・ダーシー】・・弁護士でブリジットは幼なじみということになっていものの、ひさしぶりの再開の二人。ブリジットの母親が、マークが離婚して独身になったということから、二人をくっつけようと企む。

*コリン・ファース(Colin Firth)
1960年イングランド生まれで国籍はイギリスとイタリア。

本の原作者であり脚本家のフィールディングがファースがテレビドラマ『高慢と偏見』で演じたフィッツウィリアム・ダーシーに惚れ込んでダーシーの造型を作ったとされ、ファースはこれに従ったキャスティングという。そんなところも面白いですよね。

(参考)『高慢と偏見』は、ジェーン・オーステインの小説で、原題は原作の『Pride and Prejudice』には、『高慢と偏見』・『自負と偏見』という日本語タイトルがつけられています。2005年の映画では、『プライドと偏見』となっています。

『高慢と偏見』の原作者ジェーン・オースティンの名前は、ヒューグラントが出演している『LeLife」の映画にも女流文学者としてその名が登場してきます。作家で『オースティン』という場合は、ジェーン・オースティンのようです。

(参考)コリン・ファースは、
2008年の『マンマ・ミーア!』2018年『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』にも出演
2010年の『英国王のスピーチ』は有名です。
2014年の『マジック・イン・ムーンライト』も素敵でした。

いい感じで年を重ねている俳優さんだと思います。


【ダニエル・クリーヴァー】・・・ブリジット・ジョーンズが勤務する出版社の上司。ブリジットの理想の男性と思われたが。

* ヒュー・グラント(Hugh Grant)
1960年イングランド生まれ。

(参考)
1993年『日の名残り』ではカーディナル役。まだまだ青年のヒュー・グラントが見られます。
1999年の『ノッティングヒルの恋人』のウィリアム・タツカー役は恋愛に不器用な役でこの役でのヒュー・グラントが個人的には一番好き。
2009年『噂のモーガン夫妻』
2016年『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』
2017年『パディントン2』のフェニックス・ブキャナン役は、ヒュー・グラントのファンからすると、これまでのイメージとは違うので、不満が残ります。

■映画『ブリジット・ジョーンズの日記』の感想

この映画は何度みても本当にあきないのです。
彼女の表情の豊かなところと、言いたいことをはっきり言ったり、のびのびしているところ、また、そのだらしなさ、怠惰なところも含めて好きなキャラクターです。それに、ブリジットの相手役のマーク役のコリン・ファースにしても、ダニエル演じるヒュー・グラントにしても、タイプは違えど、どちらもそれぞれかっこよくて大人気の俳優陣。
『一粒で二度美味しい』という言葉をどこかで聞いたことがある年代の人にとっては、まさに『一作品で二倍嬉しい』という欲張りな配役。
ブリジットの気取らない、飾らない、等身大のありのまま がキュート。薄っぺらい唇よりも、ふっくらした唇が印象に残っています。私は唇フェチだったことに気づいた瞬間でした(笑)

■映画『ブリジット・ジョーンズの日記』のこぼれ話


当初ブリジット役に名前が挙がっていたのは、
ヘレナ・ボナム=カーター/ケイト・ブランシェット/エミリー・ワトソン/レイチェル・ワイズ/キャメロン・ディアス

ヘレナ・ボナム=カーター⇒『ザ・クラウン』のマーガレット王女役
ケイト・ブランシェット⇒2013年『ブルージャスミン』のジャミン役
エミリー・ワトソン⇒1996年の『奇跡の海』では、ヨーロッパ映画賞女優賞受賞/全米映画批評家協会賞女優賞受賞/
ニューヨーク映画批評家協会賞女優賞受賞
レイチェル・ワイズ⇒『ハムナプトラ』シリーズのエヴリン・カナハン役
キャメロン・ディアス⇒多数の映画に出演していた人気女優でしたが2015年以降は特に映画には出ておらす、活動休止状態。2020年1月、第1子となる女児を出産しています。

この映画はストーリーの面白さもさることながら、おうちの中の様子や画面に映る景色や建物にも心惹かれます。

主要撮影は2000年8月1日から同年11月14日まで行われ、6週間かけてロンドンやその郊外で撮影が行われた。ロケ地としては、ブリジットとダニエルが初めてデートをしたシャド・テムズのほかに、王立裁判所、セント・パンクラス駅、タワー・ブリッジなどが使われている。ブリジットとダニエルが短期休暇で訪れる場所はバッキンガムシャーのストーク・パークで撮影された。またダーシー家にはハートフォードシャーのロータム・パークが使われた。ロンドン・スタンステッド空港はニューヨーク・JFK空港の代わりにロケ地として使われ[41]、ブレントフォードのサイオン・ハウスはダーシー夫妻のアニバーサリー・パーティー会場として使われた。またブリジットの実家のシーンは、グロスターシャー・スノーゼルで4日間撮影された。6週間のロケ後、サリーのシェパートン・スタジオで撮影が行われた。(Wikipedia)


この映画は何度も繰り返し観ていたのに、はじめて「あれ?」と気づいたことがありましたので、記事にすることにしました。
私は俳優さん女優さんの本物の声を聴きたいし、英語の勉強に、ということで、日本語字幕をみつつ、英語で聞いています。
同じ映画を繰り返し聞いていると、時々気になる英単語もあり、そのときに、英語の字幕で観るようにしています。

今回気づいたのは、クリスマスにブリジットが実家に帰ると、早速 母親が「お見合い」相手のマーク・ダーシーについて話しだします。
「マークは離婚したらしいわ。」と、そして、マークの元奥さんは、日本人だった ということが語られていて、ちょっと嬉しくなっていたのでした。ところがです、英語の会話では、むむ・・ なんかネガティブな感じがする英単語が聞こえるのです。
そこで 英語字幕にすると、「His wife was Japanese. Very cruel race.」

「cruel?」なんか嫌な予感。

単語を調べると 冷酷な とか、残酷な、とか 無慈悲とか、悲惨な とか。
マークの元奥さんのことならまだしも、そこには「race」という言葉も入っているではないですか。

あらま、びっくり。

そうなんです。
私が見ていた日本語字幕では「奥さんは日本人….」 だけでなに訳さず濁している(笑)

では、英語ではなく日本語の吹替で聞くと、はっきりと「残酷な民族」というセリフと言っているではないですか。
耳でさらっと聞き流せても、文字にしてしまうのでは印象が違うけれど、やっぱり、そんな発言はいい気持ちはしません。海外映画を通して、海外から日本もしくは日本人がどう見られているのかという事実を知ることができるのですが・・・

実はこういう風に言うのは、ここだけではありません。

あともうワンシーンあります。

新しい本の出版パーティー会場の場面で、マーク・ダーシーが来ていることに気づき、ブリジットの上司のパーペチュア がブリジットとマークが顔見知りとわかり、紹介してほしいと頼みむのですが、妄想の中では、
マークについて「~with a cruel-raced ex-wife」と紹介しようとしていましたから。
ちなみに「ex-wife」とは、元妻、前妻、元嫁、先妻です。


イギリスの人のすべての人がこういう目で日本人ことを観ているわけではありませんが、そういう見方もあるんだという事実として知っておくことは大切だと思います。

でも本音はやっぱり悲しいです。

救いは、日本語字幕をつけた人は、私と同じように「残酷な民族」という言葉に違和感や悲しさを感じて、この言葉を使うことをあえて避けて、この映画をみんなに楽しんでみてほしいと思ったことでしょう。

日本語字幕をつけた人の想いを大切に受け止めることにいたします。