こんにちは、映画案内人 もすりん です。
今回はご紹介するのは、2000年公開のアメリカ映画「ハート・オブ・ウーマン」(原題:What women want)です。
主人公ニックの上司となったキャリアウーマン役のヘレン・ハントの美しさに見とれているうちに時間が過ぎてしまいます♡
この映画の原題【What women want】 ということを念頭に置きながらじっくりと観たい映画です^^
※映画「ハート・オブ・ウーマン」のこぼれ話 あれやこれや⇒コチラ
■映画「ハート・オブ・ウーマン」のあらすじ
この映画は、ニックの元妻であるジジのナレーションで始まります。
男の中の男とは?
男たちのリーダーとして先頭にたち、
男たちの見本として
男たちが惚れる男性でも、そういう男って 女を全然わかっていない。
そして、ニックの元妻は、ニックのことを「魅力的な男性」と言いつつも、女を理解していないその「男の中の男」だと。
ニックには元妻ジジとの間に、15歳になる娘がいるが、その一人娘も、「私のパパは、おじさんみたいな存在。おじさんパパ(Uncle Dad)」と友達に話をしたり。
さらに、会社のアシスタントの女性からは、「不器用で、女性への敬意がない」と思われているニック。
でも、元妻はこのナレーションの中で、ニックがこのように育ったのもラスベガスのショーガールである母親に育てられたからで、彼の女性関係がゆがんだのは、母親との関係に原因があると言い、このことは フロイトでなくてもわかるの。ノーマルに育つはずがない・・ と。
このナレーションの声のニックの元妻ジジは再婚することになり、ハネムーンで家を2週間留守にするため、その間、娘はニックと一緒に暮らすことに。
ただ、父親らしいことをずっとしていなかったため、娘からも疎まれているのだった。
主人公のニックは、シカゴの広告代理店「スローン カーティス社(SLOANE CRUTIS)」社でCMではビキニ姿の女性を起用するなどして、男性向けのCMを作り、それなりに実績を積み上げてきたという自負があり、ずっと女性を見下してきた。
ある日、ダン・ワナメーカー社長に部屋に来るように呼ばれたので、いよいよ自分がクリエイティブディレクターへ昇進だと スタッフに「シャンパンを用意して先に飲み始めて」 というほど、自信満々なニック。
ところが、社長から話された内容は、10年前までは、「スローン カーティス」が業界トップを走っていたが、今や3位に転落してしまい、会社の存続のするためにも、180度 方向転換し、時代に合わせる必要がある ということだった。
また、「男性路線」から「女性路線」へと大転換するためには、バリバリのキャリアウーマンの女性をヘッドハンティングし、ニックの上司となり その女性にチームをまとめてもらう ということだった。
その女性は、「男まさりのやり手」「ムカつく嫌な女」という噂のあるダーシー・マグワイヤー。
新たにニックの上司となり、自分が手に入れたかったポジションのクリエイティブディレクターとなったダーシー。
さっそく会議で、女性の気持ちを理解するためにと、チームの全員(男女問わず)女性用の脱毛ワックス、マニュキア、口紅・マスカラ・下着・下腹を引き締めるパンストなど、さまざまなグッズが入った箱を渡し、翌日の8時半までに宣伝の作戦案を出すように伝えるのだった。
今までの自分の広告の路線とは全く異なる考え方のダーシーに対して反感を覚え、夜にはワインを飲み酔いながら、やけになって彼女から渡された女性用の品々をを試すニックだった。
そうこうしているうちに、転んでしまい、バスタブにドライヤーを落とし、感電して気を失う。
翌朝、メイドが家にくると、そのメイドが声に出して話していないのに、彼女の頭の中の声が聞こえてくるのだった。
慌てて、外に飛び出すと、男性の心の声は一切聞こえてこないのに、女性の頭の中で考えていることがわかってきた。
最初は頭を抱えていたニックだったが、10年前に相談した結婚カウンセラーの相談すると、そのカウンセラーの女性から、その特殊能力を活かしてみてはというアドバイスを受け、その能力を活かし、自分のほしかった女性上司のダーシー・マグワイヤーを追い出すつもりだった。
■登場人物
【ニック・マーシャル】
ある日突然女性の頭の中の声が聞こえるという不思議な能力を持つことになったようになったニック・マーシャルには、メル・ギブソン(Mel Gibson)。
女性を見下していたニックが、女性の心の声が聞こえるようになってからは、女性自分のことを「バカな男」とか自分自身が女性に思われていたことを知る。
でも、女性の頭の声に耳を傾け、仕事、恋愛、親子関係、職場での人間関係などを変化させていく。
【ダーシー・マグワイヤー】
ニックの新しい美人上司 ダーシー・マグワイヤー役には ヘレン・ハント(Helen Hunt)。
頭が切れる・男まさりのやり手・ムカつく女性という評判の女性だったが、離婚し、実は心は孤独。
はっきりものを言う性格のため、自分は愛される性格ではないと思っている。
ニックの特殊能力によって、自分とニックの波長が合うと感じるようになり、ニックとの心の距離がだんだんと近くなって・・・
【ローラ】
コーヒーショップで働いている女優志望のローラ。
ローラ役には、マリサ・トメイ(Marisa Tomei)。
ニックと付き合うことになったものの、ニックの心はダーシーへ。
【ジジ】
ニックの元妻でアレックスの母親。
ニックの男性としての魅力はあるが、ニックがこのような人間にしまったのは、ニックの母親との関係に原因があることをちゃん理解している女性。
【アレックス・マーシャル】
ニックの15歳になる一人娘で、18歳のボーイフレンドがいる。
アレックス・マーシャル役にはアシュレー・ジョンソン。
父親のことを父親と思っていなかったが、プロムでの出来事により親子関係も変化していく。
【エリン】
ニックの会社に勤めていてファイルを配布を担当している影のうすい女性。
そのエリンの役にはジュディ・グリア(Judy Greer)。
誰にも認められていないと思い込んで、自殺願望があったエリン。
エリンは、実はコピーライターになりたいと思っていたが、ニックは面談することもなく、「あの子はダメだ」と決めつけたため、こ書類の配布係をしていることをあとからニックは知ることになる。
女性の頭の中の声が聞こえるようになったニックはエリンに対しても親切な態度をとるようになり、エリンは「地球にも優しい人もいる」と感じるようなった。
その後、ニックによって、ナイキの広告宣伝チームの一員に抜擢されることになる。
■映画「ハート・オブ・ウーマン」の感想
個人的にはニックとダーシーの敵対するような関係から恋愛へ発展するのも素敵だなと思いましたが、もうひとつの別のストーリー展開に心が温かくなりました^^
同じ会社に勤めている自殺願望をもっていたエリンが会社を休んだと知ったニックは、彼女が自殺するのではと心配し慌ててエリンの家を訪問し、仕事のチームの一人として一緒に仕事をしようと持ちかけている場面。
ちょっぴり泣けそうでした。
女性を 見下し、人としてみていないような あのニックが・・・。
自己中心的で変なプライドを持っていたニックの変貌ぶりが、まさにこの映画の原題のWhat women want なのかなとも思いました。
女性のナンシー・マイヤーズが監督ということもあり、原題の「What women want」の方が、心に訴えかけてくるものがあるので、「ハート・オブ・ウーマン」という邦題よりもしっくりくるのではないでしょうか。
映画おすすめ度:💛💛💛💛💛
【参考】
💛💛💛💛💛・・ 最高!!
💛💛💛💛 ・・・ GOOD!
💛💛💛・・・・・まあまあ普通