こんにちは 映画案内人 もすりんです。
映画のタイトルにひかれてみることにした映画。
マンハッタンとあるだけで、勝手に自分のイメージが膨らみます。
同じ言葉では、それぞれがもっている言葉から受ける印象が異なっている。
この映画をみながらその辺りも感じてみるのもいいかも。
■映画『マンハッタンロマンス』のネタバレなしのあらすじ
現代のマンハッタンにおける恋愛事情のドキュメンタリーを制作中の男性が、次第に出演者のロマンスに関与するようになっていく…。(ネットフリックス)
<映画情報>
製作国:2015年 アメリカ
上映時間:97分
原題:Manhattan Romance
監督:トム・オブライエン
脚本:トム・オブライエン
■映画『マンハッタンロマンス』の登場人物/キャスト
【ダニー】
映画の主人公。
トム・オブライエン(Tom O’Brien)
アメリカ カリフォルニア州 出身 1965年生まれ
この映画の監督であり脚本も書いている。
【カーラ】
ダニーの女友達。
あくまでも友達の関係を望むカーラだが、ダニーの良き理解者であり、
ダニーにとっても、カーラは自分をわかってくれている存在。
キャサリン・ウォータースト(Katherine Waterston)
英国のロンドン・ウェストミンスター出身 1980年生まれ
日本にも いそうな普通に可愛いい女性なので
なんとなく親近感がありました^^
【テレサ】
美しいけれど、男女関係においてもフリーでオープン、つかみどころのない女性。
ケイトリン・フィッツジェラルド(Caitlin FitzGerald)
アメリカ メイデン州出身 1983年生まれ
美しい女優さんで、彼女が画面に映るとうっとり♡
映画「ハート・オブ・ウーマン」のダーシー・マグワイヤーを演じたヘレン・ハントに雰囲気がにているような気がします。
【エミー】
映画の中では眼鏡をかけている女性で、カーラのパートナー。
ギャビー・ホフマン(Gaby Hoffmann)
アメリカ ニューヨーク出身で、1982年生まれ。
1989年から子役として女優として活動。
■映画『マンハッタンロマンス』の感想
不思議な感じがするドキュメンタリータッチの映画。
監督自身が脚本を書いて主演も務めている。
映画の後半で、なぜこういうかたちの映画なのか、その意図もはっきりていく。
人は映画に対して、あやふやなストーリーや結末では満足できない。
でも、この映画には、ただありのまま みてほしい。という主人公の言葉。
ただ、上のことは、あえて言わないほうが、より映画に深さがましていたかもしれないとも感じた。
でも、そのように言わないと、この映画は一体どういう映画? という感じで、ふわふわした印象を与えるだけになってしまいそう。
ラストのシーンでやっと心地よさが感じられる。
あと、ドキュメンタリーっぽくするために、最後のシーンではやや画面が揺れているのは気になった。
映画の中に入り込んでしまいそうだけれど、この画面のブレであ、これはドキュメンタリー と思わせたいんだと意識させるため、映画の世界から一気に現実に引き戻される気分になった。
画面をブレさせるということをすると、映画を観ている人に 素人っぽさ を
見感じさせてしまう可能性もありそうな、
あと、ふと感じたのは、
主人公のダニーが、ドキュメンタリーの映像を撮る側から、撮られる側へ、向こう側の世界へ行ってしまった。
ということで、
主人公はドキュメンタリーを観ている、私たちと同じ側に立っていたのに、ラストはでは、映画を観ている私たちを、この世界に置いてきぼりにされてしまったという、少しさびしさに似た感覚。
■映画『マンハッタンロマンス』のタイトル評
この映画のタイトルのロマンスについて気になった。
研究社の辞書を引いたところ、
romance には、小説(冒険)的な事件、恋愛 / 伝記小説、恋愛小説/ロマンチックな雰囲気・・・という意味がある。
この映画の場合は、なんとなくロマンチックな雰囲気を匂わせる という言葉が当てはまる。
ドキュメンタリー風なつくりのため、見ているこちらも 映画かドキュメンタリーなのか、わけがわからなくなる(笑)
それが、映画製作者側のひとつの意図だとしたら、少なくとも私に対しては成功したことにはなりますが。
この映画の原題には、きっと何か深い意図が込められたタイトルのはず・・といつもの癖で考えてしまいそうだったが、映画のなかで、主人が、映画は「ありのまま」を見て受け止めてほしいというようなことを言っていたことをふと思い出す。
なので、今回はタイトルについてもあれこれ書くことは控えます(笑)