こんにちは 映画案内人 もすりんです。
アメリカの長寿番組「サタデー・ナイト・ライブ」で活躍した女性たちによって製作された映画な。登場人物たちを飾りっけなく描かれているところが好感が持てます。
※「サタデー・ナイト・ライブ」(Saturday Night Live, SNL)とは、1975年から現在まで続いている生放送のコメディバラエティ番組で、エディ・マーフィ、アダム・サンドラー、ウィル・フェレルもこの番組から輩出されているそうです。
■映画『ワイン・カントリー』のネタバレなしのあらすじ
学生時代から仲良しの6人たちが登場する映画。
レベッカの50歳の誕生日に、カリフォルニアワインの生産地として有名なナパの豪華な一軒の家をかり、週末はそこで泊まる。
ワインを飲んで、また飲んで・・・としているうちに、お互いに対して我慢していた不満が口から出てくるようになっていく。
女性同士の友情をさっぱりと描いている映画。
<映画情報>
製作国:2019年 アメリカ
上映時間:103分
原題:Wine Country
監督:エイミー・ポーラー (アビー役としても出演)
脚本:エミリー・スパイヴィー/リズ・カッコウスキー
※エイミー・ポーラ の映画監督デビュー作。
■映画『ワイン・カントリー』の登場人物/キャスト
【アビー】
この旅行のまとめ役。
エイミー・ポーラー(Amy Poehler)・・1971年生まれ
アメリカ合衆国マサチューセッツ出身の女優・声優・脚本家・プロデューサー。
ジブリ映画の、『借りぐらしのアリエッティ』での英語版では、アリエッティの母・ホミリー。
日本では、ホミリーの声は、大竹しのぶ 。
※サタデー・ナイト・ライブ
2001年~2008年に出演し、ヒラリー・クリントンの役としても有名。
【ナオミ】
マーヤ・ルドルフ(Maya Rudolph)・・1972年生まれ
アメリカフロリダ州出身の女優、コメディアン、ミュージシャン。
『50回目のファースト・キス』ではステイシー役として、『ライフ・オブ・ザ・パーティー』では主人公のディアナ(メリッサ・マッカーシー)の親友役。
※サタデー・ナイト・ライブ
2000年~20011年までレギュラーとして出演。
【レベッカ】
旅行中に誕生日を迎える。
レイチェル・ドラッチ(Rachel Dratch)・・1966年生まれ
アメリカの女優、コメディアン、声優。
※サタデー・ナイト・ライブ
1999年~2011年に出演。
【キャサリン】
旅行に来ても仕事仕事で携帯を離せない。
アナ・ガステアー(Ana Gasteyer)・・1967年生まれ
アメリカ ワシントンDC出身の女優、コメディアン、歌手
※サタデー・ナイト・ライブ
1996年~2002年に出演。
【ヴァル】
年下の女のこと仲良くなるが。
ポーラ・ペル(Paula Pell)・・1963年生まれ
アメリカ イリノイ州出身
※サタデー・ナイト・ライブ
1995年~2013年までライターとして活躍
【ジェニー】
エミリー・スパイヴィー (Emily Spivey)・・1971年生まれ
アメリカ合衆国 ノース・カロライナ州出身
エミリー・スパイヴィーは、特に印象に残らない役ではありますが、この映画『ワイン・カントリー』の脚本を書いています。
※サタデー・ナイト・ライブ
2001年~2015年に脚本家として活躍
彼女は脚本家でプロデューサーでプライムタイム・エミー賞 脚本賞も受賞しています。
※学生時代の友達ということですので、 皆同じ年齢なのでは? と少し違和感を抱きますが、6人はピザのお店で一緒にアルバイトしたお友達という設定です。
ちなみに、一番年上が、ヴァル役のポーラ・ペル(1963年生まれ)で、一番年下が1972年生まれのナオミ(マーヤ・ルドルフ)。
9歳ほどの年の差があります。
【タミー】
不思議な雰囲気をもつ管理人の女性。
ティナ・フェイ(Tina Fey)・・1970年生まれ
アメリカ ペンシルベニア州出身。
アメリカ合衆国の女優、脚本家(主にコメディ分野)
※サタデー・ナイト・ライブ
初の女性ヘッドライターとして有名。
【デヴォン】
このお屋敷の使用人の男性。
車の運転免許がないのに運転したり、パエリアを作るのに大鍋何時間もかかったり風変わりな人物。
ジェイソン・シュワルツマン(Jason Schwartzman)・・1980年生まれ
アメリカ カリフォルニア州出身の俳優、コメディ。
ニコラス・ケイジはいとこにあたる。
個人的にはこれから、注目した俳優です。
■映画『ワイン・カントリー』の感想
この仲良し6人組は、旅をし、泊りがけで一緒にいる時間が長くなるにしたがって、 素の自分が出てきて、お互いに愚痴が出てきてしまう。
自然の中でゆっくり過ごすと思いきや、ここぞとばかりにアビーが計画したのは過密なスケジュール。
また、彼女たちは表面的にはそれなりに幸せそうに見えるが、仕事に追われていたり、病気や家族や旦那さんのことで悩みを抱えていることもわかってくる。
自分だけどうしてこんなに不幸なの? と思ってしまうときには、こんな映画もいいかも。
映画にはとかくハッピーエンドを求めてしまいがちだけれど、この映画に登場している彼女たちは、本音で喧嘩して、そこを乗り越えてまた絆を深めていっている。
映画の最後は、友情関係としては、ハッピーエンドではあるけれど、日頃抱えていた問題が解決はしたわけではない。
でも、それが普通の人生さ~♪
という感じがします。
何かしら問題を抱えつつ生きていく。
今目の前にあるのが、現実ということを さらりと、コメディ風に描かれているところが、軽くっていい。
6人がワイワイ騒いでいるレストランには『ブレネー・ブラウン: 勇気を出して』のブレネー・ブラウンもほんのちょっと登場します。
6人の主人公たちは、まるで一般人のように、ブレネー・ブラウンに直接質問をしていて、そういった作りも ちょっと浮いた場面のようにも感じられ、面白く印象にも残る。
ブレネー・ブラウンのことは、『ブレネー・ブラウン: 勇気を出して』で見ていて、肌が綺麗 と思っていたら、『ワイン・カントリー』の主人公の誰かが、肌が本人に向かって、「肌がきれい~」と言っていたので、本当にそうなのでしょうう。
精神的にすっきりとしている人は、肌も綺麗な人が多いような気がします。
話がそれましたが、映画の中に出てきた人では、ブレネー・ブラウンが女優さんぽくって一番美しかった。
この作品でのこのリアルさがいいかな(笑)
■映画『ワイン・カントリー』のタイトル評
ワインというタイトルに惹かれてみた映画。
登場人物はみんな、本当によく飲んでいる。
ワイン・カントリーのひとつ、ナパを舞台にした映画。
場所が変われど、結局 人の行動や癖はついつい出てしまう。
あえて、ワイン・カントリー というタイトルにはこの映画の場合は、何かしら皮肉が込められているのでは・・・とも想像しています。
邦題も、原題のままというのが正解かなと思います。