こんにちは 映画案内人 もすりんです。
子育てが終わった女性が陥りそうなテーマを扱った映画を発見。
日本だったら、映画にはならないのでは? という感じではありますが、
アメリカならではのストーリー展開。
最後はハッピーエンドなので、見終わったあとも心地よく気楽にみられる映画です。
■映画『アザーフッド 私の人生』のネタバレなしのあらすじ
母の日なのにないがしろにされていると感じた女友達3人が、意を決して郊外の町を出発し、大都会ニューヨークで暮らす息子たちの家に突然押しかける。(ネットフリックス)
<映画情報>
製作国:2019年 アメリカ
上映時間:100分
原題:Otherhood
監督:シンディ・チャパック
脚本:シンディ・チャパック / マーク・アンドラス
■映画『アザーフッド 私の人生』の主な登場人物/キャスト
【キャロル】
アンジェラ・バセット(Angela Bassett)
1958年アメリカ生まれの女優。
3人の主人公の中で一番年上なのに、一番若く見えました。
映画のなかでパーティーへ行くために髪型を変えるのですが、
とってもゴージャスな魅力的な女性へと大変身♡
髪型とメイクってやはり大事ということがよくわかります(笑)
※息子は、雑誌の仕事に携わるマット(シンカ・ウォールズ Sinqua Walls)1985年生まれのシンカ・ウォールズは学生時代はバスケットボールの選手。
【ギリアン】
パトリシア・アークエット(Patricia Arquette)
1968年アメリカ生まれの女優。
50代のフツーな主婦の役かな。
※息子は小説家を目指しているダニエル(ジェイク・ホフマン Jake Hoffman)1981年生まれ。
【ヘレン】
フェリシティ・ハフマン(Felicity Huffman)
1962年アメリカ生まれの女優。
離婚後再婚しているヘレンは、とても自己中心的な性格だけれど、旦那さんに愛されている。
やはり外見が美しいからか・・と思ってしまう。
この点が、ちょっとずるいな~と感じてしまう部分でもあるが、セレブな雰囲気が素敵な女優さんです。
※息子はゲイのポール(ジェイク・レーシー Jake Lacy)1986年生まれ。
なんとなく人がよさそうな性格に思えます。
3人の息子の中では一番印象に残ったかな。
ジェイク・レーシーは、『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』にも出演しています。
■映画『アザーフッド 私の人生』の感想
※ちょっとネタバレありです。
ふっと目に留まった映画のタイトル。
これが、『アザーフッド 私の人生』です。
『アザーフッド』ってどういう意味??と興味をもってしまいました。
主人公の3人の女性たちは、50代ということですので、
私としても、母親たちの気持ちがよ~くわかるし、想像できるのです。
これまで子どものためにと懸命にエネルギーを注ぎ込んで成長したと思ったら、
自分のもとから、あっさり巣立ってしまう。
いわゆる鳥の巣症候群 。
子どもたちが巣立ったあとに趣味など、なにかしらエネルギーを注ぐことがあればいいのだけれど、一生懸命だった人ほど、こういうときには悲しみが大きくなるのよね・・・。
そういう風に感じた人は、よくがんばったね~って自分をほめるべし(笑)
大人になると、だれもほめてくれないので、自分でほめまくるしかありませんし・・
話を戻しますが、
それにしても、主人公たちは、母の日に子供たちからの連絡をどれだけ期待していたことでしょう。
わらってしまうのは、母の日に、連絡もこない という、たったこれだけで
映画化できることに驚いた。
日本人には、そういう発想がないと思いません?
あと不思議だったのは、海外は、小さいころから親とは別室で寝て、大学生からは家を出て自立するイメージがあって、そのあたりが親子関係もクールかと思ったけれど、この映画をみるとそうでもないということがわかる。
距離をおいてはいても、やはり絆深いということかな。
ポールは精子ドナーで、ヘレンはおばあちゃんになりますが、
ヘレンとは会わないという約束をしていたけれど、その赤ちゃんを産んだ女性も母親となり、ヘレンの気持ちがわかったという。
この部分がとっても心惹かれたところでした。
コメディタッチではあるけれど、こういう心の機微は女性にしか理解できないのでは、と感じたので監督はもしや女性かな・・と思ったら、やはり監督は女性でシンディ・チャパックというお名前でした。
それにしても、母の日に連絡がこないだけで、いきなり息子の住んでいるニューヨークへ、訪れるなんて、息子にしたら迷惑だし、嫌に決まっているのに。
酔った勢いで突撃息子のところを訪問することなったのだけれど、そんな母親だからこそ、あまり連絡も取りたくはなかったのもよくわかる。
この映画のエンディングはどういう展開になるのか、途中分からなかったけれど、いい感じのラストですので、ご安心を。
母親だって女性ですから、あんな風にはちゃけるのもたまにいいのかもね。
主人公たちの年代が同じぐらいということもあり、ネットフリックス制作の『ワイン・カントリー』と似た感じもあるけれど、『アザーフッド 私の人生』のほうがおしゃれ感はあると思う。
ま、それぞれ、ナパバレーとニューヨークが舞台なので、その差は必然かな。
■映画『アザーフッド 私の人生』のタイトル評
映画を見ると、初めのほうで <アザーフッド> というタイトルになった理由がわかります。
なかなかしゃれたタイトルの付け方で、映画の中で伝えるというところもユニークで、とても気に入っています。
邦題『アザーフッド 私の人生』は、アザーフッドのあとに <私の人生>という一言が添えらえて、なんとなく落ち着いた雰囲気にさせていると思いました。
それでは、また次回~♪