【本に基づく映画 】『ノア 約束の舟』<ネタバレなし>の あらすじ ・キャスト・感想

こんにちは 映画案内人 もすりんです。

『エヴァン・オールマイティ』のあとに観た『ノア 約束の舟』は、
旧約聖書の『創世記』をもとにした、脚色された映画です。

『エヴァン・オールマイティ』は
笑顔で気楽に観られるコメディ版映画でしたが、
『ノア 約束の舟』を観ている最中はついつい力が入ってしまいます(笑)

■映画『ノア 約束の舟』のネタバレなしのあらすじ

ノアは世界滅亡を予言する神の命に従い、家族と共に箱舟の建造に着手するが、
前途には想像を絶する苦難が待ち構えていた。
「ノアの箱船伝説」を完全映画化。(ネットフリックス)

<映画情報>
製作国:2014年 アメリカ
上映時間:137分
原題:Noah
監督:ダーレン・アロノフスキー
Darren Aronofsky
脚本:ダーレン・アロノフスキー/アリ・ハンデル
日本劇場公開:

旧約聖書の『創世記』(6章-9章)に登場する、大洪水にまつわる話に基づいて
脚色された映画です。


ダーレン・アロノフスキー監督について
ダーレン・アロノフスキー(Darren Aronofsky)は、
1969年アメリカ生まれ。

ナタリー・ポートマンが主演を務めた、
2010年『ブラック・スワン』の監督。

アロノフスキーはハーバード大学で映画に興味を持った。
そこでの卒論の映画は賞の最終候補となった(Wikipedia)

■映画『ノア 約束の舟』の主な登場人物/キャスト

先にこちらを読んでおくと登場人物について理解しやすいです^^

創世記の時代、アダムとイブはエデンの園を追われた後、カインとアベルとセトの3人の子どもをもうける。番人と呼ばれた光の天使たちは、アダムに人間の愛と弱さを感じ、神に背いて彼らを助けてあげたために堕天使となり、泥の塊のような姿に変えられ天上界に帰る事ができなくなっていた。カインはアベルを殺し、その子孫たちは堕天使から創造する事を教えられ、文明を築くことができた。しかし人間はいつしか堕天使を裏切り倒してしまう(Wikipedia)

【メトシェラ】

アンソニー・ホプキンス(Sir Anthony Hopkins)
1937年イギリス出身の俳優、作曲家、画家。


唯一神の創造物を大切に守り続けてきたセトの子孫


※アンソニー・ホプキンスについて※
1993年にはカズオ・イシグロの小説が原作の、
映画『日の名残り』の主人公、執事のジェイムズ・スティーヴンス役。
(小説も読みやすく、丁寧な文体なので読んでいて心地よかったです。)

アンソニー・ホプキンスは、
1993年にはイギリス女王からナイトに叙勲されており、
名実ともに現代を代表する名優の一人。
イギリス出身ですが、現在はロサンゼルスに住み、
2000年にはアメリカの市民権を得ている。

【ノア】

ラッセル・クロウ(Russell Crowe)
1964年ニュージーランド生まれ。
俳優、監督、映画プロデューサー

セトの子孫で、メトシェラの孫。
ノアの父親は、ノアが小さいときにトバル・カインに殺されてしまいます。

【ナーマ】

ジェニファー・コネリー(Jennifer Connelly)
1970年アメリカの女優。

ノアの妻、3人の息子を愛し、夫を支え続ける女性。
ナーマの役には、ジュリアン・ムーアも検討されていたそうです。
ジュリアン・ムーアのファンの私としては、残念な気持ちもありますが、
この映画の全般の雰囲気の暗さからすると、
黒髪のジェニファー・コネリーの方が
映画の雰囲気に合っているような気もします。


ジェニファー・コネリーについて
アラフィフ世代なら、一度は名前を聞いたことがある女優ですよね。

モデル、雑誌、CMなどの仕事をしていて、
1984年の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』での
ヒロインの子供時代役が映画デビュー。
その後、日本のCMにも起用されました。

【セム】

ダグラス・ブース(Douglas Booth)
1992年7月8日イギリス生まれの俳優。

ノアの長男


ダグラス・ブースについて
バーバリーのキャンペーンモデルを務めたことがあるとのこと。
目がキラキラで やっぱりかっこいいですからね~(笑)

俳優としての活動が、2006年からですから、
これからの活躍が楽しみです。
要チェックの若手俳優です^^

【ハム】

ローガン・ラーマン(Logan Lerman)
1992年1月19日アメリカ生まれの俳優。
(ハム役のダグラス・ブースも1992年生まれ)

ノアの次男

ローガン・ラーマンについて
小さい頃にコマーシャルに出演していたそうです。
さぞかし可愛かったでしょう。

2011年の映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』では、
青年ダルタニアンの役。

この映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』も
なかなか面白いです。
私はテレビで数回観た気がします。
また放映されるといいな~

最初に出演した映画は、2000年公開の映画『パトリオット』。
メル・ギブソンが主人公の子供の一人を演じて映画デビュー。

2000年より、数々の映画に出演しています。
セム役のダグラス・ブースとともに今後に期待。

【ヤフェト】

レオ・マクヒュー・キャロル(Leo McHugh Carroll)
2000年アメリカ生まれ。

ノアの三男。

レオ・マクヒュー・キャロルについて
レオは双子で、
【子どもの才能を伸ばす教育】といわれる、
モンテッソーリの教育を受けています。

【イラ】

エマ・ワトソン(Emma Watson)
1990年フランスで生まれですが国籍はイギリス。

ノアの養女でのちにセムと結婚
この映画ではもっとも印象に残る配役だと思いました。
悪い言葉で言えば、「いいところ取り」的な・・。


エマ・ワトソンについて
2001年に映画『ハリー・ポッターと賢者の石』のハーマイオニー役でデビュー。

1999年、イギリスの作家J.K.ローリングのベストセラー小説を映画化した『ハリー・ポッターと賢者の石』のキャスティングが開始された。
キャスティングエージェントはオックスフォード演劇教師を通して
ワトソンを見つけ、プロデューサーは彼女の自信に感銘を受けた。
8回のオーディションの後、プロデューサーのデヴィッド・ハイマンはハーマイオニー・グレンジャーになるエマと、共演者になるダニエル・ラドクリフとルパート・グリントに合格を伝えた。(Wikipedia)

 

エマ・ワトソンが才女だとは聞いていましたが・・

学業について

2006年にGCSE(英国の義務教育の修了証)を受けた。
仕事と学校の両立で合格できるか心配していたが、撮影の合間に家庭教師とともに勉強に励み、
優秀な成績をおさめて合格。
全国統一試験制度(GCSE)では10科目受験し、8科目が最高のA+評価、
2科目がA評価という好成績を修めた。
イェール大学、ケンブリッジ大学などにも合格したが、
リベラル・アーツ教育のアイヴィー・リーグ名門校のブラウン大学に進んだ。(Wikipedia)

 

昔の恋愛について


初恋の相手は『ハリー・ポッター』シリーズで共演したトム・フェルトンで、
シリーズ2作目までトムにくぎづけだったと米紙で語っている。
ダニエル・ラドクリフと付き合っているという噂が流れたが
エマ本人は完全に否定している。(Wikipedia)

 

~・~・~余 談~・~・~~・~・~
トム・フェルトンは、『ハリー・ポッター』シリーズの
ドラコ・マルフォイ。
マルフォイ、可愛かったですよね~♡♡

トム・フェルトン(Tom Felton)は1987年生まれ。
映画デビューは1996年 からですので、
『ハリー・ポッター』の出演前から俳優として活動。

『ハリー・ポッター』に出演して以来、悪役を演じることが多いが、本人は正反対の気さくで謙虚な性格であるという。また、『ハリー・ポッター』の現場では、「素晴らしいスタッフや偉大なイギリス俳優たちと出会い、僕は天狗にならずに謙虚でいること、感謝することを学んだ」と語っている。(Wikipedia)

 

マルフォイを演じているため、ダニエル・ラドクリフのファンから、
「ハリーをいじめるな」という手紙をもらったり、
ファンから「名前をマルフォイに変えろ」と奇妙なメールが届くなど理不尽なクレームも来たという。

また撮影現場に遊びに来た子どもたちが自分のことを素通りしたり、
手を差し伸べても握手もしてくれなかったり、
映画『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』のプレミアでは
6歳の子供から「クソ野郎」と罵倒されたりしている。

しかし本人は「僕を本当にドラコだと思っている子供達がいるのは光栄だよ」「子供の夢を『ノア 約束の舟』壊すのはサンタの存在を否定するのと同じだからね」と、
映画という夢の世界に関わる役者としてのプロ魂で寛容に受け止めている。(Wikipedia)

この映画『ノア 約束の舟』には直接関係ありませんが、
あまりにも素敵な言葉に感動して、この記事に乗せました(笑)

これがきっかけで、トム・フェルトンのファンにもなりました♡
~・~・~~・~・~~・~・~~・~・~

【トバル・カイン】

レイ・ウィンストン(Ray Winstone)
1957年生まれのイギリスの俳優

カインの子孫で、自らを王と名乗る

レイ・ウィンストンについて
11歳よりボクシングを始め、
アマチュアボクサーとして80回以上優勝しています。
体つきが ガッシリしているはずです。

■映画『ノア 約束の舟』の感想

(※少しネタバレ注意)

映画の中でのノアは妻と3人の息子とイラだけを方舟に乗せていますが、
旧約聖書では、
【妻と、三人の息子とそれぞれの妻、そしてすべての動物のつがいを箱舟に乗せた】としていますので、3人の息子とイラなどこの点は映画上のストーリーとして捉えたほうがよさそうです。


イラ(エマ・ワトソン)が最後の方で、慈悲・愛について語る場面があり、
その素晴らしい、感動的な言葉をノアの妻に言わせるのではなく、
イラに言わせています。

何時間かけて観ていて、イラが一番いいところを、
かっさらっていった(表現が悪くてすみません・・・) 
という気がするほどです(笑)

私にとって印象に残ったのは、
このエマ・ワトソンとノアとの対話のシーン。

もちろん、その素晴らしい言葉も、
そこへ至るまでのストーリーがないと重みも深みも出てきませんが・・

この映画は、神経が休まらない展開が続きますが、
最後は、心がやっと穏やかになります。

私の言葉だけでは、伝わりませんので、
ぜひ映画を観てほしいな~と思います。


それから、
人の神に対する、色々な考え方も参考にもなりました。

例えば、神に対しても、
ノアのように、神は絶対で従うべきとらえている人だけでなく、
それぞれの考えをきちんともっといるということ。
当時もそうだったのでしょうね。

 

あと、気になったのは、
話の中では、つがいの動物たちのほか、人間は
ノアの家族だけが箱舟に乗ります。
(正確にはそうではありませんがネタバレになりますので書くのは控えます。)

ノアも映画の中で語っているのですが、
ノアもその家族も 100%善人ではないのに、
なぜノアの家族と動物たちだけが救われたのでしょう。

もちろん、動物たちは純粋で穢れもなく罪はないことはわかりますし、
ノアについては、人間だけれど、ノアが心から深く神を信じていたから
ということは映画から理解できています。


ノアの家族はノアには従っていますが、
ノアほどは、神を信じていないようでしたし、

ノアが映画の途中で言っているように、
セムには欲望があり、ハムには嫉妬、
そして妻には、自分の子供たちのためには、どんなことでもする。

つまり、箱舟に乗ることできなかった他の人たちと同じなのでは・・・
と思い、この点が疑問に残ります。
(旧約聖書について勉強不足なので、調べてみたいと思います)


映画の途中は比較的暗めの映像が、ず~~~っと続きますから、
ラストのシーンの映像がより美しく感じます。
ここはアイスランドでの撮影らしいです。

まさに天地創造、本当に素晴らしかったです。

それから、映画に出てくる箱舟も本当に造ったそうです・・・・
ひっくり変えるほど驚きです。

壮大なスケールで人間ドラマが描かれた映画で、
ここまでエネルギーを注がれた映画です。
なので、時間があるときに一度は観てほしいな~と思います。


※私は、創世記について知りたくなりましたが、
旧約聖書は難解だと言われているため、おじけづいて
漫画で読むことにしました。

探したところ、里中 満智子手塚 治虫 の漫画を発見!!
迷いまいたが、やっぱり里中 満智子の絵のほうが、
好きなので、こちらを選びました。
(若き日には、よく読んでいましたので・・)

旧約聖書の漫画は3巻あり、単行本と文庫本があります。

値段のことも考えて、私は、文庫本を早速購入したのでした・・(笑)

■映画『ノア 約束の舟』のタイトル評

この映画の原題は『Noah』だけで、
邦題には、神と 約束した舟をつくることが わかるように
書いてくれているので
タイトルを付けた方は親切ですし、さすがだと思いました^^

ただ、原題も邦題のタイトルも
はっきりとは<ノアの方舟>とは書いていませんから、
旧約聖書の話と違ってきても 構わないかな~と も思います。


あくまでも、旧約聖書の ノアの方舟の話を、
ダーレン・アロノフスキー流に描いた作品として
観ることをお勧めいたします^^

↑綺麗なので、載せておきます^^

それでは、また次回、お会いしましょう♪