こんにちは 映画案内人 もすりんです。
自分が書いてきた映画は、アメリカ映画もしくはイギリス映画。
たまには、イタリア映画を・・・選んだのが名作の『ニューシネマ・パラダイス』。
これぞ映画ですね^^
■映画『ニューシネマ・パラダイス』のネタバレなしのあらすじ
シチリア島に暮らす少年とトトは、母親と妹の3人暮らし。
父親はロシアへ戦争に行ったがまだ帰ってきていない。
彼が住んでいるところには、小さな映画館がある。
その映画館技師のアルフレッドとの心の交流を通じて、
映画好きな少年トトが成長していく姿を描いている。
<映画情報>
製作国:1988年 イタリア
上映時間:123分
原題: Nuovo Cinema Paradiso
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
■映画『ニューシネマ・パラダイス』の登場人物/キャスト
【少年期のトト(サルヴァトーレ・ディ・ヴィータ)】
サルヴァトーレ・カシオ(Salvatore Cascio)
イタリアの子役で俳優でしたが、すでに芸能界を引退し、今は、故郷のシチリア島でレストラン兼宿泊施設を経営しているそうです。
【青年期のトト(サルヴァトーレ・ディ・ヴィータ)】
マルコ・レオナルディ(Marco Leonardi)は、オーストラリア メルボルン生まれ。
現在も俳優として活躍中。
【サルヴァトーレ・ディ・ヴィータ】
大人のトトを演じるのは、ジャック・ペラン(Jacques Perrin)。
ジャック・ペランは、フランス・パリ出身の俳優・映画製作者。
【アルフレッド】
アルフレッドの役はフランスの俳優フィリップ・ノワレ(Philippe Noiret)。
1930年10月1日 – 2006年11月23日、76歳で亡くなっています。
■映画『ニューシネマ・パラダイス』の感想
冒頭は、現在からチャイムの音の合図により過去へ戻り、自分が育ったシチリア島での出来事の回想シーンが始まる。
無邪気だった頃のおしゃべりな少年トトがいきいきとして描かれています。
その無邪気な少年が成長し青年となり、恋も覚える。
映画技師のアルフレッドとの交流は、トトが青年になっても続いていく。
アルフレッドは、戦争で父親を失ったトトの父親がわりとなり、自分のもとから手放すことは断腸の思いだったと察するが、それでもトトの将来のために、この町から離れるように厳しく促す。
30年が経過し、アルフレッドが亡くなったことを知り、トトは自分が住んでいた町にもどる。
あたりはやっぱり変わっていた。
自分の思い出がたくさん詰まったニューシネマ・パラダイスを目にするトト。
自分が子供だったときの威勢のいい大人たちのすっかり年老いた姿をみて、時がすぎていくことをまざまざと見せつけられる。
気がふれている、「ここは自分の広場だ!」と叫びながらうろすく男性。
相変わらずの姿になぜだかほっとする。
この町への懐かしい気持ちと、自分を受け入れてくれる、変わらない人たちの温かさ と優しい笑顔 と愛情。
諸行無常。
その言葉通り、変化していくが、人の想いはちゃんとそこに記憶として存在し続ける。
いつでも自分には戻る心の故郷がある。
それを知っているからこそ、町を離れて仕事に打ち込めたということもあるかもしれない。
映画を通して見せてくれた大人と子供の深い心の交流。
アルフレッドはトトに自分の理想を託していたのかもしれない。
トトは、アルフレッドが自分のことを大切にしてくれたことを少年時代も青年時代にも感じていたけれど、彼の死後に受け取った形見からも その深い愛情と絆をより一層感じていく。
『ニューシネマ・パラダイス』はネタバレないでぜひみてほしい映画。
心に静かに湧き上がる感情を、感じるままに ひとつひとつ一人静かに味わいたいものです。
■映画『ニューシネマ・パラダイス』のタイトル評
イタリアの原題 の Nuovo Cinema Paradiso をそのままを日本語にしている。
映画館の名前、ニューシネマ・パラダイス にすべての思い出が詰まっているので、タイトルはこれしかない気がします。
パラダイスは英語でよく聞く単語ですが、パラダイスの響きが能天気な感じがして、あまり好きではないので、イタリア語のパラディーゾ とか パラディーソ のほうが、かえって不要なイメージが言葉にまだひっついていないため、この映画に関しては、Paradiso のイタリア語のほうが 個人的にはしっくりきます。
みなさんはどう感じますか?
映画おすすめ度:💛💛💛💛💛
優しくしっとりとしたエンニオ・モリコーネの音楽は、郷愁を誘います。
【参考】
💛💛💛💛💛・・ 最高!!
💛💛💛💛 ・・・ GOOD!
💛💛💛・・・・・まあまあ普通