映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』のプチ解説②<ネタバレ注意>

『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』を繰り返し見ていると、色々と気づくことが増えてきます。

おすすめポイントや気になった点など 思いつくまま、気ままに綴っています(^^)

 

※参考※
映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』について、こういう記事も書いています。

・<ネタバレなし>の あらすじ ・キャスト・感想
・<ネタバレ注意> 【パッチ】の訳についての ひとりごと
・プチ解説①パッチのが白衣を着て腕組みをしている理由他
・どこまで事実通りなのか<ネタバレ注意>
・アダムス本人と彼を演じたロビン・ウィリアムズの仲は?

【笑いの効果を学べる映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』】

『笑いは身体にいい』 とはよく耳にするようになりましたが、映画の中でわかりやく説明していたため、メモしました。

【笑いは鎮痛作用たんぱくの分泌を促し、血液中の酸素を増やし、心臓を活性化。血圧を下げ、循環器疾患でよい効果を与え、免疫性を向上させる。】

この言葉から【笑い】の効果が十分説明されていて、なるほど~と思ったのでした。

この映画は1998年の作品ですから、もうすでに20年も経過しています。
医学も進歩し、【笑い】は【体に悪影響を及ぼす物質を退治するリンパ球の一種であるナチュラルキラー(NK)細胞を活発せる】 というところまでわかってきています。

今はテレビでも<ナチュラルキラー(NK)細胞>と言うようになりましたが、当時の一般人は知らない言葉だったと思います。
でも、大切なのは、そういう【知識】ではないです、実際に行動に移してこを
意味があることをこの映画は教えてくれています。

パッチ・アダムスがこのことに気づいたのは本当に早い時期だったのです。

映画の中で、パッチたちが 患者を楽しませようと色々と工夫していますが、
その中には、「このゲームって、高齢の患者さんの心臓によくないのでは?」 などと ちょっと心配になったシーンもありました。

映画とはいえ、その高齢の患者さんの役の方は、本当に楽しかったと思います(笑)


あと、映画の中ではパッチがたくさんジョークを言っていますが、こういうジョークを日本語に訳すときは苦労されると思います。
映画全体を考えながらの訳なので、訳される方、心から尊敬します♪

字幕に頼らず、こういうジョークを生の英語でぱっと理解できるようになる! これが私の目標のひとつでもあります。

【パッチが周りのいい影響をどんどん与えていくさま】

変わった行動をするパッチですが、病棟の看護師たちもどんどん パッチを応援してくれるようになっていくところもとっても素敵です。


ウォルコット学部長はに大学を去るように言われたため、
学部長の上司にあたる学長のアンダーソン博士 Dr. J.P. Anderson (Dean of Medicine)へ自分はなんとか大学を卒業したいと伝える場面があります。


そこで、アンダーソン学長は、
ウォルコット学部長のことを「嫌な奴だけれど・・」として、
仕事など全面的に任せているので、自分は学生の言葉よりも彼(ウォルコット部長)の言葉を信じる という。


ウォルコット部長の言葉を信じる~?と思いますが、まず、この時に 「嫌な奴」とウォルコット学部長も思っていることで心が半分心がすっとします。


そして、
「だが君の風変わりなやり方は患者を喜ばせてい」
「病棟を明るくし、薬の投与量も減ってきたと聞く」

この場面を見ていると、映画を観ている人の心も明るく希望が持てます。

さらに、
「今度は授業の一部として病院へ行くように。」
「そして、ウォルコット学部長とは出会うことは避けるように」
「バカなことはするな」
ということで、学長も黙認となる。


ここからウォルコット学部長の嫌がらせはまだありますが、それは映画を観てのお楽しみに(^^)

■悩んでいる人にもおすすめな映画

カリンと会話しているときに、パッチが精神病棟で学んだと話すと、カリンは「医者から学んだの?」と聞く。

パッチは「患者から学んだ」と答え「彼らを助ければ、悩みを忘れられた」と。
さらに「生まれてはじめて 自分の悩みを忘れた」と答えます。

悩んだ経験があるからこそ、そのつらさがわかるし、彼らを助けることは自分を助けることにもつながっていく・・・。

この言葉は、今何かで悩みを抱えている人にとっても、心響く言葉です。

■このシーンからもパッチの人とのつながりを大切にしていることがわかる。

パッチは山小屋で無料診療所を開くことにします。
そのスポンサーは、入院病棟で「この指は何本?」と言っていたあの天才アーサーです。

アーサーが正気でいる姿をみると、何か意味があって精神を病んでいるフリをしているかのように思えてきます。


それから、卒業式の場面では、精神病棟で一緒の病室だった「ルディ」 までもパッチの卒業を喜び拍手しています。

映画を作成する側も、ここで、同じ病室だった「ルディ」人登場させるとは。
もちろん、天才アーサーもルディの隣にいましたね^^

このルディを映像で見せることによって、パッチの「人を大切にしている」ところをより感じさせてくれます。

■アメリカ式挨拶?

映画の中パッチがカリンに対して、自分から名乗って挨拶をしています。
カリンが何も答えないので、パッチが「これはアメリカ式の挨拶だよ」と伝えます。

この言葉にはジョークも含まれているのですが、他の映画を見ていたときも、イギリス人がアメリカ人が自分の名前を名乗って紹介をしているときに、怪訝な顔をされているというシーンがありました。

ただ、これは少し前の時代を描いたイギリス映画だったような気もするのですが・・。


アメリカ映画・イギリス映画のそれぞれの挨拶シーンがあったら気を付けてみてみると面白い発見があるかもしれません。

■Great-Night!

カリンがパッチにはじめキスをしたとき、別れ際に カリンがパッチに「 Good-Night!」 と言います。

パッチは、カリンからキスされたのが嬉しくってたまらず、「 Good-Night!」じゃなくて「Great-Night!」だよと言います。


この表現もとっても気に入っています(^^)

 

 

次は パッチ・アダムス本人について書いていきます。