映画のタイトルが?? 『素敵な遺産相続』のこぼれ話~あれやこれやPart1~

映画『素敵な遺産相続』を見て、気になったことなどを 思いつくまま、書いています。

映画案内人 もすりん の ひとりごとです。

『素敵な遺産相続』のあらすじは、コチラ です。

■映画『素敵な遺産相続』のタイトルについて

『素敵な遺産相続』の映画の 原題は Wild Oats 。

【Wild Oats】は、カラスムギですが、他には、<放蕩><道楽><遊び>などの意味もありますので、主人公のエヴァとマディのふたりの はじけた様子が映画のタイトルとなっています。


邦題はというと『素敵な遺産相続』ですから、 カナリア諸島での 二人のはちゃめちゃな様子は、伝わってはきにくいタイトルになっています。

私は、この映画をネットフリックス(NETFLIX)で見たのですが、画面には、『人生は狂詩曲(ラプソディ)』となっていました。(2019年4月)

気になって『人生は狂詩曲』調べたら、全く別のベルギーを舞台にした下の映画、『人生は狂詩曲(ラプソディ)』がヒットします(笑)

そして、『ラプソディ』 だけにすると、【ボヘミアン・ラプソディ】に関することがたくさん出てきます。

『素敵な遺産相続』と『人生は狂騒曲(ラプソディ)』、どういうことなのでしょう・・。

もやもや継続中です。

 

■映画の原題  Wild Oats について

映画の中でマディが イケメンで若いチップにはじめて出会い、その時に、チップがマディに「卒業って映画知っている?」と聞くシーンがあります。

『卒業』は1967年の映画ですから、若いチップがこの映画を知っていて、さらに この映画が「好き」ということから、なんとなくマディとうまくいくことを予感させます。

60代のマディの年齢なら 『卒業』は本当は知っていてもおかしくないのに、「知らない」 と答えますが、 意味ありげに含み笑いをしてるようにも見えます。

映画『卒業』の中では、ずっと真面目に過ごしてきベンジャミン(俳優 ダスティン・ホフマン)が、【Sow your wild oats. (日本語訳:若いときにはもっと遊びなさい)】と言われる場面もあります。

なので、『素敵な遺産相続』の中で、『卒業』という映画のタイトルを出してきたのは、wild oats  だからかな・・ とも。

■映画『素敵な遺産相続』で気になった英語

【Out of Sight, Out of Mind.】

エヴァの娘のクリスタルが、父親の死後、母親がローンも抱えながらの一人暮らしになることを心配し、家の売却後は施設に入ってもらおうと考えているのですが、入所先として、候補に挙がっている施設のうたい文句が韻を踏んでいて、耳に残りました。


【Out of Sight, Out of Mind.】については、字幕の日本語訳では、「邪魔は一切はいりません。」と書かれていました。

その施設は、娘さんの住んでいるところから遠いようなので、娘さんにとっても、「邪魔は一切はいりません。」ということか・・と思ったのでした。


ですが、これって、もしかしたら、もしかすると・・・

そうなんです、学生時代に聞いた英語の ことわざ があったよ~~~な気がして調べてみると、ありました~

【Out of Sight, Out of Mind.】の日本語のことわざとしては、「去る者は日日に疎し」になるようです。


映画の字幕として、「邪魔は一切はいりません。」は、少し飛躍した訳かなと思いましたが、この場面でこの訳を目にしたときは、娘さんにとってお母さんのエヴァとは距離を置きわずらわせたくないのかな・・ということを感じさせたのでした。

実際に娘さんがお母さんのエヴァに対してどう思っているかは映画を観ていくとわかってくるので、【Out of Sight, Out of Mind.】の字幕の訳は、「邪魔は一切はいりません。」よりも違う訳でもアリかなと思っています。

 

【a better place】

葬儀のときや、葬儀が終わったあとのエヴァにかけるお悔やみの言葉として、亡くなったご主人は「a better place」にいると伝えています。
遺族にかける言葉として、【He(もしくはShe) is in a better place now】を用いるようです。

この映画の日本語字幕では、「よりよい場所」とあり直訳な感じがしました。

もちろん、想像はつくとは思いますが、よりよい場所とは、今の現世より よい、快適な場所という意味になり、【a】がついていることから 天国 のことを言っていることになります。

このフレーズならどの宗教でも使えそうですね。

映画でこうったシーンがあったら気を付けて聴きたいと思います。

■エヴァとマディの年齢について

映画の中で二人は、40年来の親友となっています。

ですが、正直、エヴァ役のシャーリー・マクレーンは、1934年生まれなので、2016年の映画制作時は、82歳。

そして、マディのジェシカ・ラングは、1949年生まれで、その当時は67歳。

映画の中で二人は40年来の親友というなっているが、実年齢が15歳も離れていると、やはり、同じ年には見えない。

職場で知り合って、親友なのかな・・とかその点も気になるのですが、カナリア諸島で、エヴァだけがルーシーに誘われたことを知り、「若いほうには興味がないのね・・」とつぶやくところがあるので、年齢差もあることが前提となるので、このときにモヤモヤ消えます(笑)

 

※『素敵な遺産相続』のあれやこれや  その2 → ★★

※『素敵な遺産相続』のあれやこれや  その3 → ★★★

 

素敵な遺産相続(字幕版)