<クレア>がなぜヴァージルに対して、騙すだけの気持ち以外にも、愛はあったと思う理由について書いていこうと思います。
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1点目
<クレア>が話したプラハの広場にあるレストランのこと。
もし、100% ヴァージルをだますつもりだったら、実在のお店のことは話さないのではと考えたからです。
ビリーやロバートの仲間だった<クレア>ですが、ヴァージルとどういう話をするのかまでは、事前には準備していないから、ついつい<クレア>は、自分の話をしてしまった ということも言えますが、ヴァージルに心を許したからこそ、デイ&ナイトという実在のレストランの話をしたと思えてなりません。
そして、2点目
ロンドンでの最後の競売の仕事に行く前には、クレアから言われた「何が起ころうと、あなたを愛しているわ」という言葉。
それは、
「何が起ころうと」というのは、これから起こることを<クレア>が知っていたという証拠。
「何が起ころうと、あなたを愛しているわ」を言うときには<クレア>は涙ぐんでいましたが、<クレア>は自分のことを真剣に考えてくれているヴァージルをだますことについて、罪悪感を感じているのではと思いました。
私もヴァージルのように、<クレア>の心にある小さい愛のカケラを信じたい派です(笑)
あと、機械を直すのが得意なロバートの彼女のサラについて。
ロバートの恋人のサラは、ビリーやロバートの仲間だったのか、このあたりがどうもよくわかりません。
ただ、ヴァージルの<クレア>への愛を掻き立てるために、ロバートが<クレア>に接近しようとしていることを伝えて、ますます<クレア>へ入れ込むようにするためだったかもしれません。
サラが、最近、ロバートは<クレア>の話ばかり、と言いますが、その時には「誰ですら彼に対して油断してはいけない」という言葉もヴァージルに伝えています。
ここで考えられるのは
・サラもビリーやロバートの仲間だけれど、良心がとがめて油断してはいけない といった。
・ビリーやロバートの仲間ではなく、本当にロバートの一時的な恋人だった。
サラが登場する場面が少なく情報がないので、どちらとも言えませんが。。。
そして、<クレア>の家にいくときにヴァージルが夜の路上でボコボコにされたこと。
これは、ビリーたちも想定外だったと思います。
ヴァージルが死んでしまっては困りますので。
ただ、ビリーたちにすれば、ヴァージルが思ったよりも早く<クレア>に心を許してしまったのかもしれませんね。
あの家はあとから 本物のクレアが貸していたことがわかりますが、ビリーもロバートも映画関係者と思われています。
ですから、家具を運び入れたり、外に出してもなんの疑いも持たれません。
ヴァージルからすると、まさに自分が映画の主人公で夢だと思いたいぐらいでしょう。
そして、ヴァージルが仲間だと思っていたビリー。
最後に、会えなくなるととちらりとは言っていましたね。
そのほか、ビリーは意味深な言葉を残しています。
「人間の感情は芸術品と同じで、偽造ができる。」
「まるで本物のように見える。だが偽りだ。何事も偽造できるのだ」と。
この言葉を聞いても、この時のヴァージルにはピンと来ていませんし、私も1回目ではスルーしていた言葉です。
ビリーの強気の勝利を目前にした強気の発言として印象に残っています。
◇参考までに◇
●映画の中に出てきたヴォーカンソンについて
ヴォーカンソンは実在の人物です。
ジャック・ド・ヴォーカンソン
https://ja.wikipedia.org/wiki/ジャック・ド・ヴォーカンソン
ジャック・ド・ヴォーカンソン(Jacques de Vaucanson, 1709年2月24日 – 1782年11月21日)は、フランスの発明家。オートマタの製作と自動織機の製作で知られている。 (Wikipedia)
●贋作だと偽っていたクリストゥスの絵について
クリストゥスについても調べてみました。
ペトルス・クリストゥス (Petrus Christus, 1410年/1420年 – 1475年/1476年)は、1444年からブルッヘで活動した初期フランドル派のオランダの画家。
クリストゥスは少なくとも署名と日付のある作品を6作描いた。・『エドヴァルト・グリムストンの肖像』(1446年)
・『カルトゥシアンの肖像』(1449年。メトロポリタン美術館蔵)
・『店内にいる聖エリジウス』と呼ばれてきた絵(1449年。メトロポリタン美術館・ロバート・レーマン・コレクション蔵)
・『子供を世話する聖母』(1449年)
・『被昇天、キリスト降誕、最期の審判のある、ベルリンの祭壇画翼』(1452年)
・『王冠を被る聖母子と聖ヒエロムニスと聖フランチェスコ』(1457年頃)である。
加えて、ブルッヘのフローニンゲ美術館所蔵の衝立(被昇天と生誕を表す)は1452年頃の作といわれるが、疑わしいとされている。(Wikipedia)
それではまた次回、お会いしましょう♪