★【アラフォー女性に超おススメ映画】『理想の彼氏』のプチ考察

こんにちは、映画案内人のもすりんです。


今日は、映画『理想の彼氏』の、5年後の再会シーンのプチ考察をしてみたいと思います。


主人公のサンディ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)と、アラム(ジャスティン・バーサ)の二人は、映画の中でいったん別れ、5年後に再会します。


二人がうまくいっているときの
主役のサンディ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の発言では、

相手のアラム(ジャスティン・バーサ)のことを、
サンディの同年代の人と比較して、
アラムのほうが精神的に【大人】と言っていました。


でも、別れの場面ではというと、
アラムは25歳でアルコールも少し飲んだだけで酔うし、
ハリーポッターの本も読んでいるから【子供だ】と言うサンディ。

もちろん、アラムはそのとき反論しますが、
今のサンディに何かいっても聞く耳をもたなそう・・ということも
感じ取り、サンディの後姿をだまって見送ります。

サンディも アラムのことを心から想っているからこそ、
相手の嫌な面をわざとひっぱりだして、
嫌な女を無意識に演じ、自ら身を引くことにしたのでしょう。

自分が・・自分が・・といった、
ともすると自己中心的な人が多いようにも感じるこの時代において、
こういう風に 自分から相手のために身に引くというところが、
この映画の美しい場面でもあると感じました。


そして、サンディのアラムに対する、【大人だ】 【まだ子供だ】 と言うのも
一見矛盾しているようですが、
そのときのサンディの気持ちとしては、本当の気持ちというのも伝わってきます。


つまり、この言葉からは、『今』その人をどう見たいのか、どう思いたいのか がわかるということ。

冷静に考えれば、サンディの言う、【大人の定義】だったり【子供の定義】も
そもそも あやふやですよね。

自分の彼として認めたいと思いたいときは、
映画の中でサンディと同じ年代の人を紹介された人たちよりも、
アラムのことを大人だと言い切っています。

身を引いて別れたいときには、子供だからと 別れる理由を探しだす。


このことを普段の生活に落とし込んでみると、

例えば、Aさんという人のことを、
Bさんが悪口を言っているときは、
Bさんは、Aさんを悪く思いたいという気持ちがある ということ。

この時に、Cさんという人が、
Aさんのことをかばうような発言をしたとしても、
Bさんは、Aさんのことを、今はとにかく悪いところばかりに意識がむいているのですから、BさんとCさんがAさんのことを意見交換してもずっと平行線ままになりがち。


永遠に、Bさんは、Aさんの嫌な面を言い続け、
Cさんは、Aさんの良い面を挙げ続け続けるというのは目に見えます。

このことを知ると、Bさんが言う具体的な内容がどうであれ
Aさんのことをよく思っていないんだ・・というように
大きな目でとらえてみると、ひとつひとつの出来事の内容に対して、
聴いているこちらが、あれこれ判断したり考える必要もなくなります。

『今』のBさんは Aさんのことを好ましく思っていないんだね・・。
というような温かい気持ちで聞いていく。

こうしていくと、自分の気持ちも Bさんの気持ちも
いつの間にか落ち着いてくるのかもしれません。


あと、アラムが、サンディと再会したとき、
結婚したいという気持ちをサンディにストレートに伝えるというよりは、
インド人の養子の母親を探している・・というような遠回しな表現をして
家族になろうと匂わせます。

このテクニック、なかなかなものですよね・・。

サンディにきっぱりと断られることを避けるための
ひとつのプロポーズの手段だったかもしれません。


再会したときは、サンディは45歳で、
仕事もバリバリこなしているので、出産も難しい状況なのを知り、

いったんは子供ができたと思っていたとき(結局は子宮外妊娠時)に
男の子だったらこの名前をつけよう と話していた名前をそのインド人の子につけていたことも、サンディの心をぐっとつかんだのでしょう。

この映画からは、いろいろと学ぶことがありそうました。

英語としても、比較的聞きやすい映画なので、英語の学習にも向いていそうです。

 

それでは、また次回♪