【女優賞受賞のシニカルな映画はいかが?】『マップ・トゥ・ザ・スターズ』<ネタバレなし>の あらすじ ・キャスト・感想

こんにちは 映画案内人 もすりんです。

今日ご紹介するのは、
ハリウッドスターたちの裏側が描かれたハリウッドの風刺映画です。

ネットフリックスでは≪ダークコメディ≫とありましたが、
笑えるような場面はありません。

実はこの映画はフランスの映画批評紙の
「カイエ・デュ・シネマ」が選ぶ2014年の映画トップ10の、
第4位を獲得しています。

さらに、主演のジュリアン・ムーアは、
この映画『マップ・トゥ・ザ・スターズ』によって、
下記のような賞を受賞しています。

2014年 カンヌ国際映画祭 女優賞
2014年 国際シネフィル・ソサイエティ賞 最優秀女優賞
2014年 シッチェス・カタロニア国際映画祭 女優賞

ジュリアン・ムーアが、
どのような役でどんな演技をしているのか、
映画を観てのお楽しみ・・ということで^^

■映画『マップ・トゥ・ザ・スターズ』のネタバレなしのあらすじ

セレブな芸能一家ワイス家は築き上げた名声を守ることに余念がない。だが、隠し続けた長女の出現により歯車が狂い始める。ハリウッドへの痛烈な風刺を込めた作品。(ネットフリックス)


<映画情報>
製作国:2014年 アメリカ合衆国、カナダ、フランス、ドイツの4か国
上映時間:109分
原題:Maps to the Stars
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
脚本:ブルース・ワグナー
日本劇場公開:2014年12月


デヴィッド・クローネンバーグ監督
カナダを代表する映画監督・脚本家。

■映画『マップ・トゥ・ザ・スターズ』の主な登場人物/キャスト

【ハヴァナ・セグランド】

ジュリアン・ムーア(Julianne Moore)
1960年生まれのアメリカの女優

ハバナは、有名な女優ではあるが、
年を重ねるごとに役をもらえなくなっていることに焦り、
役をもらおうと必死に周りに働きかけている。

実際に受賞歴があるジュリアン・ムーアだからこそ、
内容が現実味を帯びている気がする。

もともとは、ハヴァナの役として、
イギリスの女優のレイチェル・ワイズが演じることになっていたが
スケジュールの調整がつかないため、ジュリアン・ムーアに決まった。

ジュリアン・ムーアは『マップ・トゥ・ザ・スターズ』の
ハヴァナの役づくりのため、
ブロンドの髪を漂白したそうです。
映画を観ると、ジュリアン・ムーアの女優魂の凄さがわかります。


ジュリアン・ムーアについて
2002年の『エデンより彼方に』ではヴェネツィア国際映画祭女優賞を受賞
2003年の『めぐりあう時間たち』においてはベルリン国際映画祭女優賞を受賞
(どちらも映画館で観た映画で懐かしい・・)

2014年の映画『アリスのままで』の演技も素晴らしかった~
この映画でも、第72回ゴールデングローブ賞の主演女優賞(ドラマ部門)と第87回アカデミー賞の主演女優賞を受賞。

世界三大国際映画祭すべての女優賞を制覇している女優です。

【クラリス・タガート】

サラ・ガドン(Sarah Gadon)
1987年 カナダ生まれ。

クラリスは、ハバナの亡き母で、
映画の中ではハリウッドスターを象徴するような女優という設定。
火事で亡くなった後、娘のハヴァナのもとに幽霊として現われ、
ハヴァナを悩ませる。

すごっく美しい女優さんです💛

≪ワイス家≫
【スタッフォード・ワイス博士】・・ワイス家の父親

ジョン・キューザック(John Cusack)
1966年アメリカ生まれの俳優、映画プロデューサー、脚本家。

テレビにも出演する心理学者。

※ジョン・キューザックについて※
ジョン・キューザックを初めてみたのは、
1984年の映画『すてきな片想い』でした。
青春映画スターのナンバーワン女優のモリー・リングウォルドとの共演。
18歳のときの映画ですから、ジョン・キューザックも若い若い!
連呼したくなります(笑)

その後に観たのが、
2013年公開の『大統領の執事の涙』のリチャード・ニクソン役。
当時、47歳のジョン・キューザック。
役柄的にも無表情で、嫌みっぽかったでし、
急に30年も年を重ねるので、余計にあらら・・という感じ。

俳優も女優も
現在から、過去にさかのぼってみたいものです(笑)

【クリスティーナ・ワイス】・・ワイス家の母親

オリヴィア・ウィリアムズ(Olivia Williams)
1968年イギリス生まれ。

自分の息子のベンジーは以前は子役として成功している。
今回も映画に出演させようと必死。

だが、期待していた息子のベンジーが、
せっかく役をもらったにもかかわらず、
またもや事件を起こしてしまう。

このことにより、息子の起こしたことだけでなく、
自分たちの忌まわしい過去までが、
世間にさらされることをひどく恐れて・・・
(ネタバレになるため、ここまでにしますね。)

※オリヴィア・ウィリアムズについて※
1999年の映画『シックス・センス』では、
主人公マルコム(ブルース・ウィリス)の奥さんの役を演じています。

【ベンジー・ワイス】・・ワイス家の長男

エヴァン・バード(Evan Bird) は、2000年カナダ生まれ。

話題とスキャンダルに事欠かないティーンスター。
まだ13歳なのに、大人にいっぱしの口を利くし、
屈折していて憎らしさがある役。

しかし、映画が進むにつれて、
ベンジーが気の毒にさえなっていく。

子供のような表情と腹立たしい表情とを
とてもうまく演じていた。

【アガサ・ワイス】・・ワイス家の長女

ミア・ワシコウスカ(Mia Wasikowska)
オーストラリア出身でアメリカを拠点として活躍している女優。
1989年生まれ。


わけあって、家族と離れて暮らしていたアガサ。
顔や体にやけどの跡があるが、
紹介で、ハヴァナの個人秘書として雇われることになる。
なぜやけどを負ったのかは、映画の中で明かされていく。

彼女の出現によって、人生の歯車が狂い始める、キーパーソン。

映画公開時の実年齢は25歳だが、
映画の中では18歳か19歳かぐらいの設定。
アップで映ると、目じりのシワなどに、目がいってしまう私でした。
そのため、どうしても二十歳以下には思えなかったというのが、
正直な感想です。


※ミア・ワシコウスカについて※
彼女は何かの映画で観たと思ったら、
2014年の映画『ボヴァリー夫人』で夫人役を演じていました。
独特な雰囲気があり、この映画のような風変わりな女の子から、
『ボヴァリー夫人』のような貴婦人まで演技の幅が広い。
それほど美人でないように見えたり、美人に見えたり・・

ミア・ワシコウスカだからこそ、
こういう雰囲気が出せるのでしょう。
今後が楽しみな女優さんの一人です。

【ジェローム・フォンタナ】

ロバート・パティンソン(Robert Pattinson)
1986年イギリス生まれの俳優・モデル・ミュージシャン

リムジンの運転手であり、駆け出しの俳優という役柄で、
脚本家になって世に認められようとしている。
この映画の中では、まともな人物。

本作の脚本を執筆したブルース・ワグナーは、
このストーリーを思いついたとき、
リムジンの運転手兼俳優兼脚本家だったそうで、
その経験がジェロームに反映されているとも。

※ロバート・パティンソンについて※
ロバート・パティンソンは、
2005年の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のセドリック・ディゴリー。
セドリックがカッコいいと思っていましたが、
ジェロームが、セドリック役だっとは。
2005年の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』当時は、まだ19歳。

『マップ・トゥ・ザ・スターズ』では、まだ28歳。
目立つわけではないですが、やっぱりイケメンです。

近日中に書こうと思っている2015年の映画では、
『アラビアの女王 愛と宿命の日々』のローレンス役を演じています。
まだまだ青っぽさが残る、生意気とさえ感じさせる若き日のローレンス役。
ローレンスの役では、アラビアの衣装を身にまとっているため、
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』のジュロームの役とは雰囲気が違うけれど、
≪目≫が印象的でした。

■映画『マップ・トゥ・ザ・スターズ』の感想

ジュリアン・ムーアがよくこの役を引き受けたというのが
映画のところどこで感じた映画でした。

女優ですから、美しいところは、めちゃくちゃ美しく、
でも、しょせん女優も 人間よね・・と思わせる場面。
そんなシーンよくOKしたと驚くほどリアルに日常の生活をも描く。

私としては、若いころに映画に出ていた、
凛とした女性のジュリアン・ムーアの大ファン。
そのイメージが強かったため、
この映画を観ての、あまりのギャップにちょっとショックを受けるほど(笑)

でも、彼女がこのような迫真の演技で本当に素晴らしかったし、
女優賞を受賞したので、結果としてよかったということで。

映画の中で、ハヴァナ(ジュリアン・ムーア)のセリフからも
四大元素の 風・地・火・水 のうちの、
<火>と<水>がテーマということを言っていますが、
<火>と<水>ということをあえてセリフに入れるところが
ユニークかな。

この映画はアガサ・クリスティーの
『そして誰もいなくなった』的なところもあります。
この映画ほどは、怖くはないとはいえ、意外なストーリー展開でした。

そのため、観終わったときの気持ちは、
なんとも表現しがたく、複雑な心境 になりますが、
人間の欲を見事に描かれています。

また、自分が過去にした罪は、
常に自分につきまとう という教訓的な面もあるようにも感じたり・・

親子関係 夫婦関係 兄妹・姉弟 のいびつで異常な関係も絡ませて、
風刺といえどサスペンスのような映画に仕上がっています。

ジュリアン・ムーアの役柄からしても、賞を受賞するのも納得で、
こういう映画が好みでしたら、
『ブルー・ジャスミン』もお勧めです^^

■映画『マップ・トゥ・ザ・スターズ』のタイトル評

原題は、『Maps to the Stars』 ですから、
そのままカタカナにしただけの邦題です。

これは日本語で意訳するよりも、このままで正解だと思いました。

だって、Maps は 地図という意味で訳したら、
宝探しのようなイメージがしてしまいそうですし。

ただ、原題が Maps とあるように複数形。
映画の中でも、一人の人だけにフォーカスするのではなく、
同時並行的に、それぞれが関わり合いながら
ストーリーが進んでいくというつくりからすると、
本当は、マップスになるのかなとは思いますが・・

カタカナで、マップス となると、『何それ?』という感じもしそうです。

あとは、スターズ については、
いわゆるハリウッドスターというスターと、
<星周り>とか<運勢> という意味も含まれているような気もします。

このタイトルって、何かしら深い意味がありそうです。
またわかったことがあったら追記したいなと思っています。

マップ・トゥ・ザ・スターズ(字幕版)

それでは、また次回~♪