【元セレブ妻の役をケイト・ブランシェットが演じた映画】『ブルージャスミン』あらすじ ・キャスト・<ネタバレ注意>の感想

こんにちは 映画案内人 もすりんです。

この映画で主人公の ケイト・ブランシェットは、アカデミー賞 主演女優賞/ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)他 多数受賞しています。

ネットフリックスでは ジャンルが<コメディ>となっていたので、見始めたのですが、結構シリアスな映画でした。

ストーリー展開をじっくりと味わってみてほしいので、ざっくりとしたあらすじのみにしています。

 

※『ブルージャスミン』のこぼれ話 あれやこれや は コチラ

■映画『ブルージャスミン』のあらすじ

ニューヨークのマンハッタンでセレブな生活を送っていた主人公。

結婚生活が破綻し、サンフランシスで質素な暮らしをしている妹を頼りにやってくるが、状況が変わっても虚栄心を捨てられないまま。

主人公はサンフランシスコを舞台に、精神が病みながらも 身を立てようともがいている。

再び華やかな生活を送れるかもしれない という夢と希望を持ち続けているが・・

 

<映画情報>
製作国:2013年 アメリカ
上映時間:98分
原題:Blue Jasmine
監督:ウッディ・アレン

■登場人物

【ジャネット(ジャスミン)】

この映画の主人公ジャネット(ジャスミン)の役には、オーストラリア出身の女優 ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)


【ハル・フランシス 】

ジャスミンの亡夫のハル・フランシスは、アレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)。
実は詐欺師だった。


【ジンジャー】

ジャスミンとは全くタイプが違う妹ジンジャーの役は、イギリス女優のサリー・ホーキンス(Sally Hawkins)。


【チリ】

ジンジャーの婚約者のチリ。
アメリカの俳優ボビー・カナヴェイル(Bobby Cannavale)が演じています。


【アル】

アルには、ルイ・C・K(Louis C.K.)。
ジンジャーの浮気相手役。


【フリッカー医師】

ジャスミンが少しだけ勤務する歯医者の医師フリッカーには
アメリカの俳優マイケル・スタールバーグ(Michael Stuhlbarg)。


【ドワイト・ウェストレイク】

ジャスミンの婚約者となるドワイトの役にには アメリカの俳優ピーター・サースガード(Peter Sarsgaard)。


【ダニー・フランシス】

ジャスミンの義理の息子のダニーを アメリカの俳優オールデン・エアエンライク(Alden Caleb Ehrenreich)。

■『ブルージャスミン』の感想<ネタバレ注意>

この映画『ブルージャスミン』は、<コメディ>と書いてあったため、軽い気持ちでみはじめたのでした。

<コメディ映画>とは、笑いのある映画なのに、笑える場面がない。

映画にどんどん引き込まれていくうちに、もう幕切れ。
え? この映画のどこがコメディなの?

主人公は 、身をたてようとして努力するも、結局は虚栄心やプライドが邪魔をしてしまう。

ジャスミンの性格や態度や言動を 冷ややかな目でみつめると、それはコメディになるのか。

映画の主人公に対して、何かをきっかけに うまくいってほしい とか、なんとか幸せをつかんでほしいなどと 思うのだけれど、それらの期待はことごとく裏切られる。 

だが、そういう展開がこの映画の面白さにつながる。


なので、詳しいあらすじ など何も知らないまま、さらの状態で観たい映画。


主人公のジャスミンは美貌があって知性もあるが、妹は取り立てて美人でもなく、庶民的なタイプ。

映画の中で二人を対比させるが、特にどちらがいいということも映画で言っているわけでもないし、映画を観ているこちらに対しても どっちもどっちという見せ方をしている。

ただ、それぞれの人間をありのまま を描いていく。


この映画を観終わり、ふと考える。

主人公 ジャスミンが本当に欲しかったのは何だったのか。

虚栄心のその奥には 何があるのか?
セレブの主人公は本当は何を求めていたのか?


誰もが本当は欲しがっているのは、何だろう。

自分の居場所
自分を受け止めてくれる人

こういうものを ジャスミンも求めていたのではと思うのでした。

いくらゴージャスに着飾っていて美貌のセレブであっても、やっぱり人は人。
人間が求めるのは 愛 。

でなければ、夫のハルが不倫したときにあれほど激怒しなかったかもしれません。

もし お金持ちということだけでの結婚だったとしたら、夫の不倫を見て見ぬふりして 優雅な生活をし続けることを選んだかも。
(ほか、性格ももちろんありますが・・)

 

没落していくと、これまでの自分を振り返ったり、反省したりしながら、復活するということもあるけれど、主人公は自分を見つめることもなく、過去の栄光にすがり自慢するだけ。

どこかで変わる必要があったのに、いまひとつ本気ではない主人公。

もっと素直に、正直になっていれば・・・
そしてあのとき、こういう選択をしていたら とか、こんな風に言わなければ・・と思うのだけれど、人生は所詮 そんなもの、と映画では言っているのかもしれません。

 

また、美貌で自信家のジャスミンだからこそ、自分は愛されて、いつも華のような存在でいることは当たり前と信じていたため、夫の不倫はさずかそショックだったのでしょう。

主人公のジャスミンがとても哀れで気の毒に見えるのでした。

 

 

 

 

★参考★
ウディ・アレン監督の作品のロマンチック・コメディ映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』についてはコチラに書いています。