ジェーン・オースティン作品が好きな人はぜひ!
当時の優雅な暮らしぶりや衣装、風景が素敵です♡
■映画『EMMA エマ』のネタバレなしのあらすじ
自尊心の高い上流階級の女性が、おせっかいで周囲の人たちの恋をお膳立て。その過程で、自分がそれほど聡明(そうめい)でも善人でもないという現実が見えてくる。(Netflix)
<映画情報>
公開/製作国:2020年/イギリス
上映時間:124分
原題:Emma.
監督:オータム・デ・ワイルド
脚本:エレノア・キャットン
原作本:ジェーン・オースティン『エマ』(1814年発表)
■映画『EMMA エマ』の主な登場人物/キャスト
【エマ・ウッドハウス】・・・この作品の主人公。裕福な家に生まれ育ち、美貌と教養を兼ね備えているという設定
*アニャ・テイラー=ジョイ(Anya Taylor-Joy)
1996年アメリカ生まれの女優・モデル
【ジョージ・ナイトリー】・・・昔から家族ぐるみでの付き合いで、お互いにストレートに言い合う仲。
*ジョニー・フリン(Johnny Flynn)
1983年国籍はイギリスで南アフリカ生まれの舞台でも活躍するイギリスの俳優・ミュージシャン。
【ハリエット・スミス】・・・若く純粋で初心なエマのな友人。エマの言うことは何でも鵜呑みにする。まだあどけなさも残る
*ミア・ゴス (Mia Goth)
1993年イングランドの女優、モデル
【ミスター・ウッドハウス】・・・エマのお父さんで、淋しがり屋でとても神経質だが娘たちをこよなく愛するお父さん
*ビル・ナイ(Bill Nighy)
1949年イングランド生まれの俳優
2003年の『ラブ・アクチュアリー』のビリー・マックで英国アカデミー賞 助演男優賞受賞
2013年の『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』のティムのお父さん役でしたが、とても印象に残る役でした。
【ミスター・エルトン】・・・牧師でうぬぼれや。
*ジョシュ・オコナー(Josh O’Connor)
1990年イギリス生まれの俳優
どこかで見たことがあると思ったら、Netflixの人気シリーズ「ザ・クラウン」(2019~20220)のチャールズ皇太子役。
■映画『EMMA エマ』の感想
私が最初に『Emma エマ』の映画を観たのは、1996年のグウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)がエマ役の作品でした。
特に好きなのが、ジェーン・オースティンの本が映画化された『プライドと偏見』(2005年)と『いつか晴れた日に』で、何度も繰り返し観た作品でしたが、1996年の映画『Emma エマ』は1度だけ。あまり印象に残っていない作品ということもあり、2020年の『EMMA エマ』を見ることに。
1996年のエマ役のグウィネス・パルトローは、1998年の『ピープル』誌にて「最も美しい人々」の一人に、2013年ではトップに輝くほどの美しさでなのです。
今回の主人公のエマ役のアニャ・テイラー=ジョイは個性派的な美人タイプ、これまで私がみてきたジェーン・オースティンの作品の主人公とはちょっとイメージが違うこともあり、最初は違和感もあり話になかなか入れずというところもありました。
映画に登場するお屋敷、風景、衣裳などは本当に美しく、そちらの方ばかりに目を奪われてしまいがちでした。
この作品に関しては、年頃の人たちを結婚させるためのキューピット役としてエマは自分の才能を発揮していたのですが、今の時代で考えると、単なるおせっかいでしかない。けれど、当時の女性の幸せは『結婚すること』という時代背景があって、このことを風刺している映画ですから、この点を、嫌みなくさらっと伝えくれるという点では、アニャ・テイラー=ジョイの個性的な美しさが、かえってピッタリなラブコメ映画になったかなと感じています。
■映画『EMMA エマ』のタイトル評
ジェーン・オースティンの本の原作タイトルは『Emma』で2016年の映画作品では『Emma』。
2020年では、すべてを大文字の『EMMA』に。
この映画では、『エマ』しかありえないですから、ちょっとだけその違いを出すために工夫しているところが、面白い。
あと、下の【■映画『EMMA エマ』のこぼれ話】に書いたように、映画の邦題にも「.」(ピリオド)も大切にしてくれたら嬉しかったかな。
細かいことだけれど、映画作成者の気持ちを汲んでほしかったです。
■映画『EMMA エマ』のこぼれ話
・ワイルドは長らく音楽業界でカメラマンとして活動してきたが、本作で映画監督デビューを果たした。
・本作の原題にピリオド「.」が付されているのは、本作が歴史ドラマ(period drama)であることを明示するためである。
~Wikipedia~
小説本はこちら。
その本の表紙も趣があって素敵です♡
●ちくま文庫 「エマ」の上巻(2005年)
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●ちくま文庫 「エマ」の下巻(2005年)
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●中公文庫「エマ」(2006年)
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●洋書
それでは、また~♪