⑦映画『マダムフローレンス! 夢見るふたり』シンクレアの愛は財産目当て?それとも本物の愛?

2016年公開の映画「マダム フローレンス!夢見るふたり」(原題:Florence Foster Jenkins)は見どころが満載。

実在したアメリカ人ソプラノ歌手を描いています。

※登場人物はコチラ
※あらすじ前半後半 

■お気に入りの理由 その3

【マダム フローレンスの住まいも素敵】

映画を観る大きな楽しみのひとつが、素敵なお部屋も見られること^^

マダム フローレンス(メリル・ストリープ)はマンハッタンにある、セイモアホテルのスイートルームで暮らしています。

お部屋も広々としてますし、壁の色や壁に掛かっている写真や絵、テーブルや椅子、ソファ、テーブルクロス、スタンド、置物など、とても素敵でこういうお部屋に憧れてしまいます。


また、具体的には誰かはわかりませんが、著名人が使った立派な椅子などの収集品が廊下に並べられています。

マダム専属のピアニストを選考のために集まったピアニストたちが、そこに座って待っていたら、シンクレア(ヒュー・グラント)に立つように言われ、椅子があるのに座らせてもらえないのでした。


参考)
フローレンス・フォスター・ジェンキンスは、実際にマンハッタンのセイモアホテルでカーネギー・ホールでのコンサートの1ケ月後に亡くなっています。

■お気に入りの理由 その4 

【精神的な深い絆で結ばれているふたり】

マダム フローレンスが最初に「本当の音楽愛好家」のみ参加できるリサイタルを開くとき、ポスターには、自分の名前を舞台監督して載せるように電話で話しています。

元々、シンクレアはシェイクスピア俳優を目指していたので、「一人芝居の名優」として書くようにと。

この場面では、シンクレアはマダムをサポートしながら、自分自身のこともちゃんと忘れておらず、まだまだ野心があるのかなとも思わせるのでした。

それに、やっぱりマダム フローレンスがお金持ちとあれば、どう考えても財産目当てで懸命にマダムに尽くしているのでは?と シンクレアを疑ってしまいたくなる。

でも、その誤解は映画の最後には解けていきます。

それがわかったのは、こちらのシーン。

シンクレアとキャサリーン(シンクレアの愛人)が二人で酒場で飲みにいっているときに、マダムの音痴な歌のレコードが流れ始め、兵士たちは真似をして笑いはじめる。

それを目にしたシンクレアはいてもたってもいられず兵士のところへ行くという。

このとき、キャサリーンはシンクレアを制止するも、愛する「妻」の歌を笑うことが許せない 。
(※シンクレアは、マダム フローレンスのことをこの場面では妻と言っていますが、映画の中で正式には夫婦ではなく事実婚ということがわかります。)

キャサリーンとしては、今日はせっかくの二人の時間だから、笑っている兵士達のことをほっといてと言っても、シンクレアはどうにも我慢ができない。

そこで、キャサリーンは、「今度席をたったならば永遠にお別れよ」とシンクレアに伝えるも、怒ったシンクレアは兵士のところへ行きレコードを奪おうとする。

そのあと、席に戻るがキャサリーンの姿はそこにはなく、別れるのだった。

この場面でシンクレアがマダム フローレンスのことを心から愛していることがわかります。

もし、キャサリーンとよりを戻そうとしたならば、シンクレアに対して、見ているこちらががっかりしそうですが、引き続きシンクレアはマダムのために献身的にサポートしていくのでした。

人の気持ちは「言葉」よりも「行動」に現れるものですね。

マダム・フローレンス! 夢見るふたり [DVD]