【シチリア島を舞台にした映画】『ニュー・シネマパラダイス』のこぼれ話 あれやこれや

映画『ニュー・シネマパラダイス』はとてもやさしく深く印象に残る作品です。
ロケ地とか子役の今、など 少しまとめてみました^^

『トルナトーレ 我が映画人生』のあとで、改めて『ニュー・シネマパラダイス』を見ると、ますます『ニュー・シネマパラダイス』の作品に愛着がわいていきます。

■映画『ニュー・シネマパラダイス』はイタリア語の学習にも向いている。

この作品は『ニュー・シネマパラダイス』の言語はイタリア語。
会話も少なく ゆっくりなので、聞いていても、耳に優しく、イタリア語の勉強にも向いていそうです。

で、調べていくと、登場人物の青年期のトト役の男の子は、オーストラリア生まれで、大人のトトやアルフレッドはフランス人。

なのに、イタリア語を話していることに驚きますね。


■『ニュー・シネマパラダイス』のロケ地は?

映画の舞台となったのは、シチリア島の「ジャンカルド村」という架空の村の名前で、実際のロケ地は、イタリアのシチリア州 パレルモのパラッツォ・アドリアーノ。

『ニュー・シネマパラダイス』に出演した子役のサルヴァトーレ・カシオは、このパラッツォ・アドリアーノの出身だったようです。

町の中心、ウンベルト広場には、ニューシネマパラダイス博物館もあるそうです。


■『ニュー・シネマパラダイス』の少年期のトトの今は?

子役のサルヴァトーレ・カシオは1990年に英国アカデミー賞 助演男優賞を受賞しています。
受賞したのは、なんと11歳。


彼は1979年生まれのため、2019年の今は、もう40歳。
映画の中年期のトトの年齢です。

サルヴァトーレ・カシオは俳優を引退し、自分の故郷でレストラン兼宿泊施設を経営しているそうです。

そのお店の名前は【オスカー・ディ・サポリ (L’Oscar dei Sapori)】

地元に戻って貢献しているサルヴァトーレ・カシオの生き方も素敵です。


■『ニュー・シネマパラダイス』はなぜシチリア島を舞台にしたのか

それは、この映画監督のジュゼッペ・トルナトーレがシチリア島出身で、彼自身が主人公と同じで映画が好きだったから。

この映画は、ジュゼッペ・トルナトーレ監督自身の思い出の一部を描いた作品でもあるようです。

実際、ジュゼッペ監督が生まれ育った シチリア州パレルモにあるバゲリーアには、映画館があり、そこで1年ほど正社員の映写技師として働いた経験や、他の映画館とも かけもちでの映写技師として映画の上映に携わっていたようです。

映画『トルナトーレ 我が映画人生』では、ジュゼッペ監督が実際に技師として仕事をしていた映画館も映っていました。
何十年と経過していますので『ニュー・シネマパラダイス』に出てくる映画館のように廃れた状況でした。

『ニュー・シネマパラダイス』の中年のトトは、映画が大好きで、映画会社で仕事をして成功していますから、まさにそのトトは、ジュゼッペ監督と重なります。
ついつい女性関係も映画と同じなのか・・と興味を持ってしまいますが。


■『ニュー・シネマパラダイス』の映画製作について

『トルナトーレ 我が映画人生』で『ニュー・シネマパラダイス』の作品づくりについて ジュゼッペ監督が語っているところがありました。

俳優や女優さんたちは、自分の出番がなく、自分が映らない日でもいつでも『ニュー・シネマパラダイス』の映画用衣装を着ていて、この映画の時代を味わい、当日撮影する人たちの雰囲気を盛り上げていたようです。
そういう人たちがいるからこそ、その日が撮影の俳優や女優さんは演技がしやすく、温かくファミリー的な島の雰囲気が感じられたのかもしれませんね。

また、経費がだんだんとかさんでしまうときに、家の壁に映画を映すのは、ローマでは違法行為にあたるため、そのシーンはシチリア島でとるようにしたそうです。

シチリア島へ行ってみたいな~
その地へ訪れたいと思わせる映画にまた出会ってしまった私。

・イタリアのシチリア州 パレルモのパラッツォ・アドリアーノ。
・ウンベルト広場には、ニューシネマパラダイス博物館。
・サルヴァトーレ・カシオさんが経営する オスカー・ディ・サポリ。

ワクワク、夢はどんどん膨らみます(^^)

 

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