映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』は心に染み入るセリフやメッセージがたくさん詰め込まれています。
私は、この映画を何度も繰り返し見ていますが、どうも腑に落ちない点があるのです。
そんなことはどうだっていいのでは? という気持ちにもなりますが、やっぱり気になります(苦笑)
それは、パッチ という名前の由来について。
映画の字幕では、パッチ=直す とありましたが、この訳がしっくりきません。
ここに書くのは、あくまでも 自分なりの個人の考えで、訳された方を批判するつもりは一切ありませんのであしからず。
※参考※
映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』について、こういう記事も書いています。
・<ネタバレなし>の あらすじ ・キャスト・感想
・プチ解説①パッチのが白衣を着て腕組みをしている理由他
・プチ解説②<ネタバレ注意>
・どこまで事実通りなのか<ネタバレ注意>
・アダムス本人と彼を演じたロビン・ウィリアムズの仲は?
【パッチという名前の由来について】
精神病棟へ入院中のハンター(パッチ・アダムスのこと)は、4本の指を見せて「この指は何本に見える?」と聞いてまわっている患者のアーサー・メンデルソンに出会う。
アーサーは、天才と言われた人物で、ハンターも名前を聞いたことがある人物で、周りからは天才ゆえに深く病んでいると思われている。
あるとき、アーサーの部屋にハンターが訪れたら、アーサーは自分の机に向かっていて、ひたすら難解な数式を紙が書き続けている。
紙の数式が細かく書かれた紙にコーヒーカップ(※)が置いてあり、紙コップからコーヒーがにじみでているのをパッチは目にする。
そこで、ハンターは アーサーの紙コップに小さなテープのようなものを貼って直したのでした。
直してくれたことで、アーサーはハンターに心を許し、4本の指のなぞ解きをしてくれます。
アーサーが言ったことも興味深いのでここに残しておきます。
「問題ばかりを見るな」
「人の見えない、怖れなどで人が見ようとしないものを見よ」
「そうすると、新しい世界が見えてくる」
アーサーの言葉が ハンターの心に響き、退院を決めて、医者を志すことになります。
アーサーのコップにパッチをあてたことから、自ら パッチ・アダムスと名乗るようになりますが、映画の字幕では、パッチ(直した) と書かれています。
ここが気になっている場面です。
アーサーはコップを直したときには、「You fixed my cup!」と言い、そのあと、笑顔で、ハンター(のちの パッチ)に向かって「patch!」と言います。
【パッチ】とは、継ぎ当てのための小さい布 という意味もあることからも、私は紙コップにはった小さなテープのように、【ケアをするモノ】【ケアすること】 ということかなと思っています。
パッチ・アダムスが目指したのは、患者を直すというよりも、患者を【ケア】をすることをしたかったと思うので、私には、パッチという意味が【直す】よりも【ケア】の方がよりいいのでは・・と思うのです。
この映画をみて、ブログを書いていたら、ますますパッチ・アダムスについて、本人の言葉で、彼のことを知りたいと思うようになったので、日本語の書籍を購入しました(笑)
【パッチ】について、本にヒントがあったら改めて書こうと思っています。
(※)上ではコーヒーの入った紙コップと書きましたが、映画ではコーヒーかどうかもわかりません。コップに入っていた飲み物の量も少ないので、紅茶のようにも見えます。
きっとコーヒー好きな人だったら中にはコーヒーが入っていと思うでしょうし、紅茶を普段からよく飲まれる方には、紅茶にみえるかもしれません。
自分の思い込みって面白いですね。
繰り返し見ていると、色々と気づきがあります(笑)
続く・・・