登場人物については、3回シリーズで書いています。
・PartⅠベネット家
・PartⅡダーシー/ビングリー /ウイッカム他
・PartⅢその他の登場人物(この記事)
今回が最後となります。
2005年の映画『プライドと偏見』の概要・感想はコチラです。
※この記事では、2005年公開の映画 からだけでなく、新潮文庫の「自負と偏見」も参考にしました。
≪ルーカス家≫
ハーフォードシャーのルーカス・ロッジに住んでいる。
【サー・ウィリアム・ルーカス】(アメリカ生まれのイギリス俳優 シルベスター・モランド)
サーという称号をもちながらも威張るところもなく人柄も良い。
映画では、ベネット家のジェインやエリザベスをミスター・ビングリーたちに紹介するときに、ビングリーの横に立っている。
=新潮社「自負と偏見」の28ページ=
「かつてメリトンの町で商売をやっていた人である」
「そこそこの財産を築いて町長にも選ばれ、おかげで国王に拝謁かなってサーの称号を頂くことになった」
「地位こそ高くなったが、サー・ウィリアムは偉そうになるどころか誰に対しても慇懃そのものだった」
「もともと当たりが柔らかく、愛想が良くて親切なたちだった」
【レディ・ルーカス】
サー・ウィリアム・ルーカスの妻。(小説においては登場するが映画では登場しない。)
=新潮社「自負と偏見」の29ページ=
「夫人のレディ・ルーカスもまことに善良な女性で、頭が切れすぎるほうではなかったから、ミセス・ベネットにうってつけの話し相手だった。」
【ミス・ルーカス(シャーロット・ルーカス)】(イギリスの女優 クローディ・ブレイクリー)
ウィリアム・ルーカスでエリザベスの親友のミス・ルーカス。
下には妹のマライヤ・ルーカスがいるが映画の中では登場ししていない。
映画の中では、舞踏会のときに、ミスター・ビングリーやミスター・ダーシーにあいさつするときにベネット家の 長女のジェイン、次女のエリザベス、三女のメアリーと一緒に立っているため、シャーロットがベネット家の娘?のような印象を受けるがそうではない。
また映画では、ミスター・ベネットが娘たちを彼らに紹介しているが小説の中ではミスター・ベネットは家にいる。ご参考までに。
映画の中ではミス・ルーカスは20代後半まで独身で過ごす。
自分には結婚は無理と思っていたときに、コリンズとの会話がはずみ(本にはその場面が出てきます)、コリンズから求婚され、生活のためにコリンズとの結婚を決めた。
結婚後、自分の居場所をみつけることができた。
=新潮社「自負と偏見」の29ページ=
「いちばん上のシャーロットは二十七歳、わきまえがあって出来のいい娘でエリザベスの親友だった」
≪ベネット家の相続人≫
【ミスター・コリンズ( ウィリアム・コリンズ)】(イギリスの俳優 トム・ホランダー)
ベネット家には男の子どもがいないため、ベネット家の相続人。
ミスター・コリンズは、ミスター・ベネットの甥にあたる。
ハンズフォードの教区牧師をしており、キャサリン・ド・バーグはミスター・コリンズの後ろ立てであり、夫人の勧めで嫁探しにロンボーンを訪れた。
最初はベネット家の長女ジェインを結婚を希望するが、そのとき、ミセス・ベネットはジェインはピングリーと結婚すると思い込んでいたため、かわりに、次女のエリザベスをすすめる。
が、エリザベスは、断固としてコリンズからの求婚を断る。
そのとめどない巧言令色には誰もがうんざりさせられていて、杓子定規で堅苦しく、嫌味も通じない。
結局は、エリザベスの親友のミス・ルーカス(シャーロット・ルーカス)と結婚。
=新潮社「自負と偏見」の106ページ=
「背が高く肉付きのいい二十五歳の青年で、重々しくもっともらしい雰囲気を漂わせ、物腰は慇懃そのものだった。」
※参考※
実際のトム・ホランダーの身長は165㎝。
トム・ホランダーのミスター・コリンズの演技はなかなかなものです。
≪ガーディナー家≫
ロンドンに住んで商売をしている。
【ミスター・ガーディナー】(イギリスの俳優 ピーター ワイト)
【ミセス・ガーディナー】(イギリスの女優 ペネロープ・ウィルトン)
ミスター・ガーディナーとミセス・ガーディナーは、エリザベスたちの叔父と叔母にあたる。(ミスター・ガーディナーは、ベネット夫人の弟。)
中流階級であるため身分は低いと見なされるが、いたって善良で分別がある人たちとして描かれています。
以上で登場人物のまとめはおしまいです。
『プライドと偏見』の映画を観るときの参考になれば幸いです^^