こんにちは~!
映画『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』については、詳しいあらすじを書いています。(ところどころ、勘違いもあるかもしれませんが・・・・)
◆1905年 アイルランド コーク 英国陸軍 駐留地
鹿狩りのシーンからはじまります。
パーシー・フォーセット少佐(チャーリー・ハナム)は、危ないと制止されても、単独で鹿を追いかけ続け見事に鹿をしとめる。
仲間たちと、しとめたその鹿を目の前にして、
「死に乾杯 死は人生を彩る」と言いながら仲間と乾杯するパーシー少佐。
そして「いつか、おまえと狩りにいきたい」とまだ小さい長男のジョンに頬に優しくパーシーはキスをする。
年齢の割に昇進していないというコンプレックスがあるパーシー。
鹿をいとめ政務官となんとか直接話す機会を得て、
その腕を認めてもらい、昇格し、上流へと目指していたのだが、それは叶わなかった。
なぜ叶わなかったのか、かというと、パーシーのお父さんのことがあるためだった。
(その内容は次の場面で明らかになります。)
◆1906年 3月
パーシーは、ロンドン国立地理学教会から呼び出される。
これまでは、本国から離れた任務地が多く、そろそろ本国に戻りたいと思っていたパーシーだったが、言い渡されたのは、ボリビアのアマゾン流域の測量だった。
当時は、ブラジルとボリビアはゴム栽培が盛ん。
ゴムの価格の高騰によって戦争になりかねないということで、当事国のブラジルとボリビアにとって第三国となるイギリスにブラジルとボリビア両国から国境を明確にするために、アマゾンの流域の測量を両国から依頼されたのだった。
自分になぜ測量など依頼されるのか不思議に思ったパーシーだったが、選ばれたのには、学生の頃に測量に携わっていたこと、と今回の測量が、過酷なジャングルで命の危険も伴う測量のためだった。
また、協会からの、「この過酷な測量が成功すれば、功績がみとめられ、勲章がもらえ、一族の名誉も取り戻せる」という言葉によって、覚悟を決め、なんとしてでも挽回したいという野心がパーシーにあった。
~~独り言~~~~~~~~~
パーシーがなぜ年齢に割りには昇進が遅かったのか、理由がこの場面で明らかになっています。
映画の中では、パーシーのお父さんが、お酒と賭博に溺れたとあるのですが、それだけでも、息子にあたる人物が昇進できないとは、そのお国柄や、その時代における「家名」「家柄」にへのこだわりがわかります。
(映画の中では、パーシーのお父さんについてはこの場面以降語られていません。)
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妻のニーナ(シエナ・ミラー)は、子供の成長を見逃してしまうだろうことを伝えながらも、今回の測量という大仕事は、本人にとっても家族みんなの試練になるが、パーシーが評価を得るための犠牲として覚悟していたのだった。
パーシーたちは、まずは、コロンビアでゴム栽培をしているジャブコブ農場を目指し、それからベルデ川(★参照)の水源へ向かうことになっていた
★撮影地となったコロンビアについての豆知識★
南米コロンビアはの公用語はスペイン語で首都はボゴタ。
正式名称:Republica de Colombia
公式の英語表記:Republic of Colombia
日本語の表記は、コロンビア共和国。
漢字による当て字は、哥倫比亜、もしくは古倫比亜
国名は直接的にはアメリカ大陸の発見者クリストーバル・コロン(コロンブス)に由来しし、コロンビアは「コロンの土地」を意味する。
★ヴェルデ川についての豆知識★
アマゾン川には、アマゾン川には1,100を超える支流があり、本流の水の色は茶褐色に濁っているイメージがあるが水の色は支流によって異なる。
・薄い黄褐色の白い川
・薄いコーヒーのように黒味がかっている黒い川・緑の川
・澄んだ水を湛え、青みがかった緑色に見える緑の川
のように分類される。
ポルトガル語で、緑の川はRio Verde 。
そのため、水源を調べたのはヴェルデ川という分類の川であるだけでヴェルデ川という名称の川ではないような気がしました。
色々と調べていくうちに、ボリビアとブラジルの境界をなしている川には
・「グアポレ川」(水源はパレシス高原)
・「アブナ川」
・「マデイラ川」
・「マモレ川」(コンチャバ山地が水源となる)
などがあることがわかりました。
ちなみに、グアポレ川とはブラジルでの呼び名であり、ボリビアでは、イテネス川と呼ばれている。
この映画では、ヴェルデ川の上流の原野で測量をしていて、古代文明で使われていたと思われる土器を発見していることになっているのですが、どの川なのか、結局はっきりよくわかりませんでした。(このようなオチですみません・・・)
◆1906年4月 測量のためボリビアへ出発
パーシー少佐は、船の中で、自ら隊員として志願してきたヘンリー・コスティン(ロバート・パティンソン)と始めて出会う。
船を降りて農場へと向かう電車の中で、妻からということで、キプリングの詩が読まれている。
その詩とは、キプリングの「The Explore(探検家)」(1898年作)のもの
~途中省略~
Till a voice, as bad as Conscience, rang interminable changes
On one everlasting Whisper day and night repeated—so:
“Something hidden. Go and find it. Go and look behind the Ranges—
“Something lost behind the Ranges. Lost and waiting for you. Go!”
~~独り言~~~~~~~~~
“Something lost behind the Ranges. Lost and waiting for you. Go!”
このフレーズは映画のキーにもなっていて、パーシーこの先、失われた古代文明都市を探す探検へと駆り立てられていくことへの伏線になっている気がします。
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★キプリングについての豆知識★
ジョゼフ・ラドヤード・キップリング (Joseph Rudyard Kipling, 1865年12月30日 - 1936年1月18日) は、イギリスの小説家、詩人で、イギリス統治下のインドを舞台にした作品、児童文学で知られる。ボンベイ (ムンバイ) 生まれ。19世紀末から20世紀初頭のイギリスで最も人気のある作家の一人で、代表作に小説『ジャングル・ブック』『少年キム』、詩『マンダレー』など。「短編小説技巧の革新者」とみなされ、児童向け作品は古典として愛され続けており、作品は「多彩で光り輝く物語の贈り物」と言われる。1907年にノーベル文学賞を、41歳の史上最年少で、イギリス人としては最初に受賞。他にイギリス桂冠詩人、爵位などを打診されたが辞退している~Wikipedia~
『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』 あらすじ②に続きます。
※参考※
映画の原作本『ロスト・シティZ 探検史上、最大の謎を追え』(NHK出版)