あらすじ②~『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(ネタバレあり)

『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』 あらすじ①の続きです。

◆1906年7月 ボリビア東部の未開地へ

パーシーとヘンリーがジャングルの奥地に行くと音楽が聞こえてくる。

その方向へ進行むと、そこにはオペラ舞台が催されており、現地の人も洋服を着て見に来ている。

ゴム輸出会社を経営しているコンドリアという男爵がおり、この農場を牛耳っていた。

コンリーと名乗る連絡係が、任務は中止となったパーシーと伝えるも、測量がコンドリア男爵にとって不利益になるのでは、という恐れがあっての情報だったようだった。

パーシーは部下の他に先住民も案内人としていよいよべヴェルデ川の上流へ向かう。(そのときに、先住民が奴隷として扱われていることをパーシーは目にしたのだった)

測量へのために、ヴェルデ川の源流へ 簡素なつくりのいかだのような船にのって向かうが、食料不足により喧嘩となったり、川に落ちてピラニアの食べられてしまったり、意気消沈していく。

そんなtおき原住民が歌を歌い出す。
内容は、森の奥には、 人々が住んでいて財宝があったという歌。

とうとうその原住民も頭がいかれてしまったののでは、という部下もいたが、パーシーはその内容について否定することはしなかった。
歌の内容には、白人たちは決して見つけられないというフレーズもあったのだが・・・。


その後、ヴェルデ川の源流へと行きつく。

源流へ到着し、ジャングルの中で測量していると、パーシーは古い土器のかけらを発見。
そのとき、先住民の歌の内容はほんとうだったと知ることになる。
(ちなみに、歌っていた、先住民はいつの間にか、姿を消していた)


南米のジャングルに、古代文明があったことを発見できたら、白人としては一番のりなるはずという野心を抱き、帰国の途につくパーシーたちだった。

船でイギリスにもどると、港には、多くの人々が「英国が誇る探検家」としてパーシーを出迎えていた。
この時は、パーシーの不在中に生まれた、次男のブライアンをニーナが抱っこして出迎えるたが、小さい長男のジャックは、すでに父親の顔は覚えていないのだった。

 

◆1911年2月6日

パーシーが英国地理学協会の報告会で報告するときに、南米のジャングルには失われた文明、古代文明があったと証明できる古い土器のかけらがあったことを発表するも、その場にいた人は、鍋のかけらじゃないか などと軽んじてと笑うのだった。

当時のイギリスにとっては、未開地の南米の奥地に文明があったということは信じがたく、しかも先住民をおもいやる必要ないという考え方さえしていたのだった。

また、パーシーの妻が大学で資料を1753年のポルトガルの文書に、その古代文明について書かれている文献も見つけ、パーシーはその古代都市をZ(ゼット)と名付けたことも演説の中で伝えたのだった。

この学会では、南極探検隊で成功をおさめた探検家でありかなりの資産家であったマレー氏も、自ら探検に行こうと声をあげ、パーシーは、部下の二人コルティンとマンリーもつれていくことに決めたのだった。

家に戻ると、妻のニーナも自分も探検に行きたいと告げる。
そのポルトガルの文書をみつけたのは自分だし、航海術も身につけ、準備ができていると訴える。

が、パーシーは、子供の世話のことや、女性ではとてもジャングルは無理だところだと伝え、あきらめさせるも、パーシーは古代文明Zの発見に胸を膨らませるのだった。

インディ・ジョーンズシリーズの主人公のモデルについての豆知識★

パーシー・フォーセットは、インディ・ジョーンズシリーズの主人公のモデルなの?

パーシー・フォーセットは、インディ・ジョーンズシリーズの主人公、インディアナ・ジョーンズのモデルとなったと言われていますが、パーシーのほかには、ペルーのマチュ・ピチュを発見した歴史家・探検家でアメリカ生まれのハイラム・ビンガム3世(1875年~1911年)も挙げられています。
大学教授だったという点では、映画のモデルと同じですね。(マチュ・ピチュを発見した当時は、エール大学の教授)
ちなみに、マチュ・ピチュとは、ケチュア語で「古い山」だそうです。
実は、というか、やっぱりなのですが、マチュ・ピチュを最初に発見したのはビンガム3世ではなく、本当はその10年以上も前にペルー人農夫がこの地を訪れて見つけたそうです。
遺跡を科学的に調査したのは、ビンガムが初めてということで、彼の名前だけが残されています。(本当だったら、ペルー人農夫が歴史上に名を残していたでしょうね・・・)

あともう一人、モデルとして、アメリカ生まれの探検家・博物学者のロイ・チャップマン・アンドリュース(1984年~1960年) がいます。
ロイ・チャップマン・アンドリューは、「私は探検家になるために生まれてきた…探検家になるにあたって選択の余地はなかった。私は他に何もできないが、幸せである」という言葉を1935年に出版された本の中に残しています。


『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』のあらすじ②へ続きます・・・

※参考※
映画の原作本『ロスト・シティZ 探検史上、最大の謎を追え』(NHK出版)