いま、教会の在り方等、問われているような世の中になっているようですが、本来の教会とは、どうあるべきか? などちょっぴり考えてしまいそうですが、悪党(ワル)にもラブソングを!』は、人の心に元々ある、優しさに触れられる映画になっています。
■映画『悪党(ワル)にもラブソングを!』のネタバレなしのあらすじ
ケチな窃盗ばかりをしている2人組。教会に強盗に入ったものの、人質を取り立てこもるはめになった2人は、牧師や信者たちの優しさに触れて大切なことに気づく。(Netflix)
<映画情報>
製作国/公開:2008年 アメリカ
上映時間:98分
原題:First Sunday
監督:デイビッド・E・タルバート
脚本:デイビッド・E・タルバート
日本劇場未公開作品
■映画『悪党(ワル)にもラブソングを!』の主な登場人物/キャスト
【デュレル/アイス・キューブ(Ice Cube)】
デュレルは学校の成績は良かったものの、窃盗などの罪を繰り返していた。
別れた妻との間に一人息子がいて、学校の送り迎えするなど愛情を注ぐという側面も持ち合わせている。
アイス・キューブ・・・1969年アメリカ生まれの俳優、映画監督、ラッパー。
『悪党(ワル)にもラブソングを!』の映画の製作としても携わっている。
厳つい表情からアクション映画が当初は多かったが、コメディ映画にも出演するようになっている。
【リージョン/トレーシー・モーガン(Tracy Morgan)】
リージョンは小さい頃に里子にだされて親はいない。
リージョンの名前は、お母さんが誰が男親かわからず、リーという男性とジョンという男性の二人の名前をくっつけた名前。
トレーシー・モーガン・・・1968年アメリカ生まれ
スタンドアップコメディアンで、テレビ、映画で活躍
【リッキー/カット・ウィリアムズ(Katt Williams)】
聖歌隊を率いている。
リッキーのキャラも存在感がある。
カット・ウィリアムズ・・・1971年アメリカ生まれ。
スタンドアップコメディアン、俳優、ラッパー、歌手、声優。
過去にいろいろあったようですが、現在もテレビ・映画などでも活躍中。
ちなみに、お子さんは8人でそのうち、6人が養子。
この映画に登場してくる判事は、『グリーンリーフ』のジェームズ役のキース・デイヴィッド(Keith David)でしたね^^
『グリーンリーフ』を先にみていたので、とても懐かく思ってしまったのでした(笑)
とはいえ、『悪党(ワル)にもラブソングを!』は2008年の映画で、『グリーンリーフ』が2016年(シリーズ1)~2019年(シリーズ4)。
8年たっても、キース・デイヴィッドの容貌はあまりかわっていないな~と感じました。
■映画『悪党(ワル)にもラブソングを!』の感想
教会でも、こんな風に歌って踊る教会だったら楽しそうですよね。
牧師の説教もいいですが、歌こそ言葉以外に想いが詰まっているような気がいします。音・リズムの方がずっと印象に残りそうですし。。
以前、『グリーンリーフ』以外にも教会の牧師について映画があったのですが、会員の人が寄付しても、それは自分たちの内だけのために使われるか、そうでなくて、その教会のメンバー以外にも施しをあたえるかで、論争が繰り広げられているな用でした。
そうい映画を観ると、宗教という名ばかりで、結局は自分たちのためだけにある、そんな印象があり、教会ってそういうところでもあるんだということを感じたのでした。
今回の映画では、本当の教会はそうであってほしいなという教会の姿でした。
リージョンの心がほどけていく場面もあり、後半からは、この映画に登場する多くのひとたちの、心の優しが感じられて、ゾクゾクしながら真剣に見入ってしまいました。
リージョンの従弟らしき人たちは、表情も怖く、一見本当に怖いような存在だけれど、いつも同じセリフばかりいっている、口だけの悪というところもわかってくると、なんだか、可愛くおもえてしまうのでした。
人は根っから悪い人はいない ということがテーマに流れているところも気に入りました。
■映画『悪党(ワル)にもラブソングを!』のタイトル評
たしかに、主人公のデュエルとリージョンは悪いことをしたのですが、ほんとうの悪党(ワル) ではないと思うのです。
だから、このタイトルからすると二人を悪と断定的に言っているところは、疑問が残ります。
原題は、First Sunday
登場人物のデュレルとリージョンは教会に行ったこともないので、初めての教会 ということを意味する原題だったと思います。
邦題は、いかにもコメディっぽいタイトルを選んだになってしまったと思いますが、邦題の方が、どういう映画か想像しやすいですし、インパクトはあるかな。
ただ、映画をみていくと、はじめて、日曜日の礼拝を体験する ということを意識した原題の方が素敵で、First Sunday のタイトルは深いなと感じるのではないでしょうか。
シリアスな映画についても書きたいなと思っていますが、ついついコメディ映画が優先になってしまいます^^
それでは、また~