こんにちは、映画案内人 もすりん です。
今日紹介する映画は、第71回 アカデミー賞 第56回 ゴールデングローブ賞を受賞した、実在のアメリカの医師、ハンター・アダムスの実話を映画化した『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー(原題:Patch Adams)』。
笑いあり! 悲しみあり!感動あり! で多くの人に影響を与えている映画です。
アメリカバージニア州の医師ハンター・アダムス(通称パッチ・アダムス)が、医学生当時から注目していた心と身体の間にある密接な関係を活用する方法として笑いの効果を治癒に生かそうと考え、1960年代末に始めたといわれている。1998年には、アダムス医師の半生がロビン・ウィリアムズ主演により映画化された。これが認知に大きく寄与し、影響はアメリカだけにとどまらず世界中に広がった。(Wikipedia)
※参考※
映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』について、こういう記事も書いています。
・<ネタバレ注意> 【パッチ】の訳についての ひとりごと
・プチ解説①パッチのが白衣を着て腕組みをしている理由他
・プチ解説②<ネタバレ注意>
・どこまで事実通りなのか<ネタバレ注意>
・アダムス本人と彼を演じたロビン・ウィリアムズの仲は?
■映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』の<ネタバレなし>のあらすじ
自殺歴のある主人公のハンター・アダムスは、精神病棟で任意入院することに。
そこで目にしたのは、理不尽な患者の扱いや患者の話を聞かないの医師たち。
入院中のハンターが他の入院患者を笑わせたりしていくうちに、笑いの大切さや、自分が誰かを救いたいという気持ちに目覚め、自分の理想の医者となるため、ヴァージニア医科大学に入学する。
大学では知識を詰め込むだけ、そして臨床の現場でも、医者は患者を人として名前を呼ぶこともない状態。
そういった体制の中ではパッチは自分の考えを貫き、行動に移していく。
パッチは、勉強よりも臨床経験を大切にし、患者を笑顔をするために自ら道化となり笑わせ、看護師などを少しずつ味方につけていきます。
悲しい出来事もありますが、それを乗り越えて医者になるまでが描かれています。
<映画情報>
製作国:1998年 アメリカ映画
上映時間:115分
原題:Patch Adams
監督:トム・シャドヤック
■登場人物
【パッチ・アダムス(ハンター・アダムス)】
精神病院で入院した経験のある主人公。
入院した病院での、患者の扱い方、人の話を聞こうともしない医師の態度などに疑問を抱き始め、その病棟から退院を決意する。
映画の中では、「治療」だけでなく「患者に助言と希望を与えのが医者」であり、「知識」だけでなく「人の中に飛び込むことが大切」ということも語っています。
パッチは入院患者の痛みを和らげるために自ら道化となり、患者からは「インテリ道化」とも呼ばれ親しまれ、みんなを笑顔にさせていきます。
パッチ・アダムスには アメリカ俳優でありコメディアンの ロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)。
【アーサー・メンデルソン】
パッチの人生において多大な影響を与えた入院患者の一人 アーサー。
ビートン産業の創始者であり、驚異的頭脳の持ち主。
この天才アーサー役にはアメリカ ニューヨーク州生まれのハロルド・グールド(Harold Gould)
入院病棟でアーサーの部屋でパッチと話をしているときの優しい笑顔が印象的。
【トゥルーマン・シフ】
パッチ・アダムスの大学での初めての友達。
心の形成に興味がある学生。
トゥルーマンには、
アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ピッツバーグ生まれのダニエル・ロンドン(Daniel London)。
【ミッチ・ローマン】
パッチ・アダムスのルーメイト。
医師の家系に生まれて、自分は秀才と自負。
パッチ・アダムスが部屋で勉強していなくても成績が優秀なため、妬み疎んじている。
ミッチ・ローマンには、アメリカの俳優フィリップ・シーモア・ホフマン(Philip Seymour Hoffman)
【カリン・フィッシャー】
パッチが一目ぼれした医学生の女性。
最初は、ハッチをバカにしていたが、だんだんと態度を軟化させていく。
カリンには、アメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド出身の女優、モニカ・ポッター(Monica Potter)。
【ディーン・ウォルコット 学部長】
医学部の学部長のウォルコットは、常々パッチ・アダムスの行動が自分の考えと違うことから、目の敵にし、大学から追い出したいと思っている。
「嫌な奴」のウォルコットの役を、アメリカ俳優のボブ・ガントン(Bob Gunton)。
【アンダーソン学長】
ウォルコット学部長の上司。
パッチ・アダムスの風変わりな行動の意図を一応は理解している。
アンダーソン学長には、アメリカのカリフォルニア州出身のハーヴ・プレスネル(Harve Presnell)。
■『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』の感想
映画の最後は感動の涙です^^
医療関係者には観てほしい映画ですが、そうでない方であっても、人生を生きる上でヒントがいっぱい詰まっています。
お気に入りの場面には、ルームメイトのミッチがパッチに、自分はどこどこの大学で理工科優等賞をもらった と自慢したときに、返したパッチの言葉。
「僕は小学校でウサギの絵をかいて金賞をもらった」と。
ミッチにとっては、理工科優等賞をとったのはすごいことだと言いたのに、それは、パッチが小学校で絵で金賞をもらったと同等だといわんばかり。
こういう返し方、とっても大好きです。
きれいな青い目をしたロビン・ウィリアムズが見せる優しい表情にも癒されます。
日常生活においても「笑う」「人を笑顔にさせる」 ということを もっと意識して、世界が優しさに包まれるといいなと感じさせます。
それにしても、学部長のウォルコットとアンダーソン学長の部屋は、とても広くって重厚で立派。
大きな机、立派な絵、大きな窓、書棚 、昼間なのに、壁にライト・・・
(昼間なのに、ライトは必要?と思いますが。)
まるで広いお屋敷の一室のようです。
日本の大学の学部長や学長の部屋はここまで立派ではないと思うので(入ったことはありせんが・・)、海外の映画ではこういうお部屋を見せてくれるので、それも楽しみのひとつです。
この映画は、笑ったり、泣けてきたり、考えさせられたり、感動したり・・・
メモしたくなる名言もたくさんあります。
【死】 とともに、 【どう生きるか】 なども考えさせてくれる素晴らしい作品です。
天才で大富豪のアーサーがパッチに教えた「人の見ないところを見なさい」という言葉も印象に残ります。
パッチは人に嫌われても怒られても 笑顔に戻るのですが、アーサーのこの言葉を思い出し、その人が言った言葉でなく、怒っている人の向こう側、つまり、その人の心の奥を見つめているのかもしれません。
アーサーの「人の見ないところを見なさい」のように、この映画を何度も見て、「人が見えないところを 人が見ようとしないところを見つめていくと、新しい世界が見えてくる はず!?
映画おすすめ度:💛💛💛💛💛
【参考】
💛💛💛💛💛・・ 最高!!
💛💛💛💛 ・・・ GOOD!
💛💛💛・・・・・まあまあ普通