2016年公開のヒュー・グラント出演の「マダム フローレンス!夢見るふたり」は見どころいっぱいで何度観ても飽きません(笑)
気に入ったところなどを少しずつ 思いつくまま書いています^^
■お気に入りの理由 その7
【マダムフローレンスの豪華な衣装】
マダム・フローレンス(メリルストリープ)の豪華な舞台衣装。
普段の生活の中においても、さすがマダム、とってもおしゃれです。
マダム・フローレンス のぽっちゃりした体型に目に行きそうにはなりながら、お洋服や身に着けているアクセサリーやコサージュを見入ってしまいます。
どんなときでも、きちんと身だしなみを整えている、マダム。
話し方に品があり、しぐさもとても優雅。
マダムフローレンスが歌っているときに音程が外れたり、リサイタルのときぼ場面では、ハラハラしますが、それ以外でのマダムを見ている限りは、気持ちがゆったりできるような気がします。
素敵な衣装や豪華なアクセサリーを身に着けているマダム・フローレンスですが、外出するときは 古びた茶色のブリーフケースを持ち歩いています。
古びているからこそ、衣装との対比で印象に残りますし、このブリーフケースも映画の中で大切にしていることがわかります。
コズメ(サイモン・ヘルバーク)がマダム専属のピアニストになったときに、シンクレア(ヒュー・グラント)は、コズメに対して、そのブリーフケースを「触るな」そして、「中身も聞くな」と最初に言っています。
何が入っているかは、映画の最後のほうにわかります。
■お気に入りの理由 その8
【サイモン・ヘルバークの演技力とピアノ演奏】
ブリーフケースの中身を聞くなと言ったときに、シンクレアはもうひとつコズメに伝えています。
それは、マダムは尖ったものが嫌いだから注意するようにと。
この二つが注意事項として、シンクレアからコズメに伝えらえた事でした。
そのため、マダムが一人でコズメの自宅を訪れて、なにかに触ったために、ナイフがおちて床にささり、マダムは悲鳴をあげて怖がりますが、さすがコズメ、即座にそのナイフに布をかぶせます。
この「ナイフ&布」がアップになるのですが、最初はどうしてこのシーンが大きく映るのかなと思ったのですが、そのひとつには、最初にシンクレアがコズメに注意事項として伝えているからというこを確認しておくと、わかりやすいです。
また、「布で覆ったナイフ」 があれほどまでにアップで映されるのかと考えてみました。
尖ったナイフ=歌への批判
ナイフを覆う布=批判を隠すためのモノ
というように、それぞれを象徴するような気がしてきました。
このコズメ役のサイモン・ヘルバークは、俳優であり、コメディアンであり、声優、そして 舞台俳優としても活躍しています。
ピアノは10歳から弾きはじめ、映画で披露したあのうまさ。
サイモン・ヘルバークが演じたコズメの存在感も映画を繰り返しみていくうちに大きくなっていきました。
マダム フローレンスとシンクレアの「ふたりの夢」に、コズメも少しずつ、でも、どんどん巻き込まれていくという感じが面白かったりします。
マダム フローレンスと日々関わる事で、彼女の人柄に惹かれ、コズメも結局マダムを支えるようになって、カーネギーホールでのリサイタルは二人三脚だったなと思いました。
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