⑮映画『マダムフローレンス! 夢見るふたり』実在したシンクレア・ベイフィールド について

これまで書いてきた映画「マダム フローレンス! 夢見るふたり」も「偉大なるマルグリット」も<フローレンス ・フォスター・ジェンキンス>、<マルグリット>にフォーカスして描かれています。

そもそも、サンクレア役のヒュー・グラントが大好きな私としては、シンクレアについても、どういう人だったのかもっと少し知りたくなりました。

 

映画「マダム フローレンス!夢見るふたり」
(原題:Florence Foster Jenkins)
登場人物はコチラ
あらすじ前半後半 

 

 

■ シンクレア・ベイフィールド について

シンクレア・ベイフィールド(St. Clair Bayfield) について。

英語表記では、St. Clair Bayfield となるため、セントクレアと書かれたものも見られましたが、「マダム フローレンス! 夢見るふたり」 の日本語字幕ではシンクレアと書いていましたので、私はその日本語訳に準じて書いています。

シンクレアは、1875年8月2日に生まれて、1967年5月19日に91歳で亡くなっています。

フローレンス ・フォスター・ジェンキンスが 1868年7月19日 生まれですから、シンクレアの方が7歳若かったことになります。

シンクレア・ベイフィールド は、イギリス生まれて育ち、アメリカに渡りました。
亡くなったのは、ニューヨーク州のリッチモンド。

フローレンス・フォスター・ジェンキンス (1909年 ~ 1944年) とは、 パートナーとして、 そして、配偶者としてはキャスサリーン・ウェザーリー (1945年~1967年)となっています。

ということから、 フローレンスの死後、映画の中では別れたことになっていた、愛人・恋人という間柄の女性、キャスサリーンと結婚したことになります。


実際に、36年間、マダムフローレンスをサポートしていたので、献身的なマネージャーのような存在であり、サンクレアはフローレンスと住んでいたと記されています。

 

シンクレアについては、英語でこのように書かれていました。

St. Clair Bayfield was an English stage actor,best known as the long-term companion and manager of amateur operatic soprano Florence Foster Jenkins.

(Wikipediaより)


キャサリーンと結婚したのは、シンクレアが70歳でフローレンスが亡くなった翌年。

シンクレアがフローレンスとはなぜ結婚という形をとらなかったのかも疑問が残りますが・・


あと、残念なことに、フローレンスには子供がいませんし、シンクレアとキャサリーンとの間にも子供がいないため、だんだんと詳しいことはわからなくなっていくのでしょう。

シンクレアは、映画の中では俳優を志すも、自分の夢をあきらめたような描かれ方をしていましたね。


実際はというと、マダム フローレンスと出会って以降も1948年まで演劇に出演していたと記録が残っていますし、フローレンスの死後もシェイクスピアの作品やコメディにおいておも活躍されています。

 

■St. Clair Bayfield賞

1967年にシンクレアは亡くなり、死後、シンクレアに敬意を表して1973年にActors Equity Associationによって、シェイクスピア俳優や女優に授与する賞の St. Clair Bayfield賞 が設立されています。

映画 「マダム フローレンス!夢見るふたり」の映画の最後には、シンクレアはその後、「N.Y.の音楽界に貢献し、質素に暮らした」ともありました。

このことから、マダム フローレンスが亡くなってからも、シンクレアは、音楽や演劇にエネルギーを注いだようです。

シンクレアをヒュー・グラントが演じている影響で、シンクレアに対してもますます好感度がアップ。

 

シンクレアにもっとフォーカスした映画があるといいな~
もちろん、配役はヒュー・グラント💛

 

 

 

FLORENCE FOSTER JENKINS