『ビリオンズ(Billions)』<シリーズ1-10. 生活の質>-①の詳しいあらすじ(ネタバレ注意)

前回の1-9では、「ドニーはいったいどこだ?」というタイトルでしたが、タイトルをつけるのはまるで別人のよう。「生活の質」とは? 何?どういう話なの?と想像を掻き立ててくれます(^^)

billions シリーズ1-10. 生活の質

予想外に重要人物のドニーが倒れ、アックス社の雰囲気も鬱々たるものに。復讐心に燃えるチャックは、行く手を阻む判事のスキャンダルを暴く。

 

★参考★『ビリオンズ(Billions)』シリーズ1の詳しいあらすじ一覧はコチラ

『ビリオンズ(Billions)』 シリーズ1-10. 生活の質
*【検事局の様子】

この回での冒頭ではチャックが、ドニーの件を受けて検事局の職員のみんなの前で話をします。よく物事に例えて話すチャックですが、今回は自分のチェス大会での自分の心の動きで説明しています。チャックは、相手が自分に対して【敬意】を払っていないと感じられると、怒りがこみあげて、自分の制御ができなくなるということを。

(チャックは、このように自分の性格をよく知っているのに、それでも制御できないでいるのです。だから、この先も、チャックのこの性格が物語を複雑にしていきます)

そして、チェス大会で自分に敬意を払わない相手というのが、ボビーになります。

チャックは一晩考えて、ボビーがアックス・キャピタル社のドニーをおとりにして、証言するまで生きられないことを知っていたことを悟るのでした。さらにドニーが検事局のスパイとして提供した情報もでたらめだと。

 

今回の件、検事局を巻き込んでしまって、もうすぐ司法長官の指示でアダム・デジュリオがきて、この件で、南地区が、ボビーの逮捕の件で外れるだろうと。

 

「アクセルロッドがどんなに冷酷でも関係ない。死にかけている友人を利用する男だ。我々は彼ほど冷酷になり切れなかった」と皆に話、檄を飛ばすチャックなのでした。

(↑チャック側からするとそうだけれど、ボビーとドニーには別の思惑があることが、この後にわかります。確かに違法取引をしているようですが、「死にかけている友人を利用」という言葉について、100%そうなのか・・ということがわかります。)

 

チャックは自分が甘かったというと、さすがコナティは比較的まともな性格なので「全員の責任だ」と優等生的に答えますが、チャックは「マスコミは私を叩くだろう」。

そこですかさず、サカーはサカーらしく「どうします?」と

チャックは「完璧な戦略をたて、いったん引き、気を見つけて攻撃する」というのでした。

(↑なんだか逮捕が戦闘のような雰囲気に。検事側も完全に戦いムード。まるで選挙で議員が勝つとか戦うとか言っているのと同じですよね。。。)

 

そこへ、アダム・デジュリオが登場。

二人で話を仕出し、チャックの予想通り、ボビーの逮捕の件については、南地区は外れて東地区が担当するということを伝えられるのでした。

チャック「司法長官が世間を気にするのは、上院選に出るためか。民間に戻る気なのか」

アダム「彼女に抵抗すると君は職を失うことになる。」

チャック「わかっている。自分も同じ立場なら、そうする。アックスの件は諦める」

アダム「よかった」とその場と立ち去ろうとすると、

チャック「君に話したいことがある」と伝えるのでした。

 

『ビリオンズ(Billions)』 シリーズ1-10. 生活の質
*【ドニーのこと】

ボビーとララは、ドニーが倒れたという連絡を受けて病院で待つ。

(このときボビーがドニーについて回想する)

 

以前、会議で皆で集まったと解散になっても、ドニーだけがぼーっとしている状態なのをボビーは、気がつき、ワグスに「何かあったのか?」と聞くもワグスは何も把握していないと返事するのでした。

 

ボビーは「あのままじゃまずい」と感じてトイレに行くと、ドニーが泣いているのを見て声を掛ける

ボビー「重症か」と。(←ボビーの洞察力ってすごいです)

ドニー「何にもありませんよ。」といったあと「信じますか?」と

ボビー「ガンか?」

ドニー「すい臓がんで、手遅れ」と。

ボビー「なぜ、話さなかった」

ドニー「僕も受け入れられなかった。」と。

そして、ボビーは、ドニーが子供にも話していないことも知り、ガン専門医のアリ・ギルバード医師を紹介する。世界のトップを診る医師で、おれはずっと資金提供しているとも話すと、ドニーは遠慮するが、会社の方針だと伝えてみてもらうことになります。(ちなみにこの、アリ・ギルバードは、かなり先ですが、また登場します。)

 

そのあとボビーの部屋で二人だけで座って会話します。

ボビー「経済状態はどうか?」

ドニー「食べていけるが不安はあります」

というのも、ドニーは離婚していて、信託にも預けず前の奥さんに有り金を渡していたので、子供の心配をしていることを知り、ボビーは「いくらあればいい?」とドニーに質問する。

ドニーは「わからないけれど、子供に教育と家を与え、借金させない額です」と答えるのでした。

ボビー「それに好きなことをさせたいだろ?」

ドニー「この10年で準備するはずでした」

ボビー「4000万ドル。それだけ残せたら?家族のために」

ドニー「助かる」

ボビー「確実に手に入れる手はある。おれが保証する。」

ドニー「ご褒美はこの世の悦楽か。今なら怪しい宗教に入りそうだ」

ボビー「うまい話だけじゃない。人の目を欺かなきゃならないし、最後の数ケ月は自由を失う」

ドニー「違法行為ですか。刑務所ですごす時間はボクにはない」

ボビー「それは弁護士に任せる 」

『ビリオンズ(Billions)』 シリーズ1-10. 生活の質
*【ドニーのお葬式の場面】

ドニーのパートナーから、ボビーとララはドニーが息を引き取ったと伝えられ悲しみ、ララはドニーのパートナーの手伝いにいきます。
(↑アメリカの会社では、こういう体制があるのかどうかは知りませんが、日本ではそんなことはないと思うので、ララは、アックス社のトップの奥さんですが、こういうフォローもきちんとするところがすごいですね。)

お葬式の会場でウエンディはチャックの姿を見て嫌がる。
ウエンディ「何の用?」
チャック「敬意を払いに」(←冒頭で検事局の職員に話していた【敬意】はここにも出てきます。)
ウエンディ「不謹慎よ」
チャック「彼を知っていた」
ウエンディ「必要以上にね。今すぐかえって」
チャック「なぜだ」
ウエンディ「さっさと帰って」
チャック「わかった」と答えてウエンディもところから去る。
この二人の様子を、ボビーもアックス社の社員もじっと見ている。
(ウエンディは普通なら板挟みのような立場だけれど、さすがウエンディ。毅然とした態度でアックス社の社員として、チャックに対応しているのが印象的です。チャックにしたらウエンディは、自分に【敬意を払っていない】態度をとるのですから)

チャックはボビーの座っている場所へ行き、手を伸ばす。
少し間があってから、ボビーはチャックへ手を伸ばして握手する。
チャック「大事な人を失った」
ボビー「おれたち両方にとってな」と。

その後、アックス社を黙って去った元社員の3名(★参考)もドニーのお葬式にやってくるのでした。
★参考『ビリオンズ(Billions)』<シリーズ1-9. ドニーはいったいどこだ?>-②

 

【Netflix】『ビリオンズ(Billions)』<シリーズ1-10. 生活の質>-②の詳しいあらすじ(ネタバレ注意) に続きます。