『ビリオンズ(Billions)』<シリーズ1-10. 生活の質>-⑤の詳しいあらすじ(ネタバレ注意)

<シリーズ1-10. 生活の質>-④から続きで、今回で1-10は終わります(^^)/

『ビリオンズ(Billions)』シリーズ1-10. 生活の質
*【ウィルコックス判事逮捕】

場面は、ウィルコックス判事のお別れパーティー会場

ウィルコックス「検事は来なくていいのに」
チャック「来るとも礼節は大事にしないと」
このあと、チャックはみんなの前でスピーチするというと、ウィルコックスは不要だと止めるが話始める。

「正義とは真実に根ざし、不屈の精神によって潤い、良識の中で花開く。人間性の中で最も美しい要素だろう。」(←なかなか、美しく高尚な演説です)
さらに続けて「その正義の追及に人生を捧げる者には、ある種の高潔さを求められる。こうして集まったのも高潔な判事、ウィルコックスを称えるためです。」と。

(チャックは、ウィルコックスを称えると口では言っているが、その表情は、その言葉とは程遠く、ウィルコックスの表情も曇っていきます)

そして参加者での合唱
「そうさ、彼は気のいい仲間、とても気のいい仲間♪」
(曲名はわからないけれど、映画でもよく聞く曲で、2021年の秋ごろに放映されたコロンボでも、ある事件の犯人が名誉ある賞を受けて、みんなにお祝いされてこの歌を歌っていましたが、コロンボにアリバイを崩されて捕まっていました。 似たような使われ方なので、ここから使ったのかな~とも感じました)

みんなが歌って盛り上がったところに、ロニーがFBIを引き連れて登場。
ロニー「君は刑務所行きだ」と伝えると、ウィルコックスはチャックに嘘つきだという。
チャックは「南地区は起訴しないが、東区は管轄外だ」
(↑確かに、チャックは『ビリオンズ(Billions)』<シリーズ1-10. 生活の質>-④*【ウィルコックス判事とチャックの話】で書いたように、チャック「君が辞任すれば南地区は起訴を見送ろう」と言っています。)

 

『ビリオンズ(Billions)』シリーズ1-10. 生活の質
*【アイオノスフィア社へボビーがやってくる】

前回<シリーズ1-10. 生活の質>-④*【アイオノスフィア社の話】で書いたように、利益がだせとシャンパンを飲んで祝っていましたが、今度は一転、みな意気消沈。
「持ち株は全部手放せたが、ファンドの28%を失った。」
「本当に買収の話はあったの?」
「もう終わった。顧客にどう言う?」
と話していると、ボビーが入ってくる(前回のダラー・ビルの登場のように、めちゃめちゃいいタイミング)
ボビー「いい空間だなあ。しゃれてる。」と褒めてから、本題を切り出す。
「今後は情報を吟味することだな」と話し始め、以下のことを提案する
アイオノスフィア社のファンドに俺が2億5000ドルの投資する代わりとして。
・競合禁止と勧誘禁止の事項にサインしろ
・利益分配契約を結ぶ(運用資金のレートの相場は20%~25%だから40%)
・完全な透明性(毎晩取引ファイルをボビーにお送る)
・外部調達の資金に上限を設ける。(上限9億9900万ドル)
・ボビーの資金は固定しない(いつでも引き揚げられる)
(↑投資で儲けるにはやっぱり資金量ですよね・・・)

ボビー「これが条件だ、交渉はしない。」は決まっていました♡
英語では「That‘s deal.  No. negotiation」
日常生活で使うことはないとは思いますが、言い切ってカッコいいです。

アイオノスフィア社のうちの一人が、提案を受けるとボビーに伝えると、ボビーは、ドニーの葬式に出るようにも言っていました。

1-10 は、場面が何度も前後してるようでした。実は、<シリーズ1-10. 生活の質>-②の*【アックス社を辞めた3人の会社のこと】を書いていたときは、アイオノスフィア社の3人はアックス社を辞めたけれど、ドニーの葬儀に参列していて義理堅いと思ってそう書いたのですが、私の勘違いでした(^-^;

ボビーのドニーへの想いが伝わってきます。
このことについては、*【ウィルコックス判事逮捕】のときにチャックがウィルコックスへ伝えた「来るとも礼節は大事にしないと」という言葉にも通ずるものがあります。
ボビーとチャック、仕事的には敵対していますが、似たところもある二人の対決はまだ続きます。

 

『ビリオンズ(Billions)』シリーズ1-10. 生活の質
*【ボビー・ドニー・医者のアリ】

ドニーのお葬式の場面で、ボビーは社員の前でスピーチをします。
ボビーは普段はお葬式には参加しないということも話していましたが。

ドニーのことを褒め、「彼が亡くなったことは腹立たしい。彼が生きている間に会えて幸せだ」とも言っていました。
(↑人が亡くなったことを悲しみますが、出会えたことを幸せだと感じたり、感謝するという視点もとても大切ですよね。ボビーのように考えると、悲しみという感情から抜け出せるような気がします)

お葬式のあとの場面。
ボビーとドニーのパートナーのウォルター、そして残された子供二人、そして医者のアリ。

ウォルターが、ドニーの主治医のアリに「先生に感謝しています。最善を尽くしてくれた。」というと、医者のアリはボビーの方をじっと見つめていました。(なぜ、見つめていたのか、その理由はこのあとわかります)

ボビーはウォルターにドニーに仕事を優先させたことを詫びるがウォルターは、「あなたは彼を闇から救ってくれました。何もできずに過ごすよりも有意義に過ごせた」と。そして、ウォルターの次のフレーズでボビーの表情は固まります。「彼はクリスマスまで生きて、またサンタになりたいと。子供たちの喜ぶのを見たかった。」と。

実は、医者のアリにドニーを診察してもらったとき、すでに余命2~3ケ月とボビーに話したときに、効果を上げている治験があって、3ケ月~4ケ月、よくて半年進行を遅らせることができるのがあること。

ボビーは、「この治験のことを聞いたときに「これまでの治療してきた身にはつらいか?」と聞くと
医者のアリが「そうですね」と答えると、ボビーは「じゃあいい」と。
アリは「試さないと?」と。

ボビーは「いい形で人生を終えてほしい」
アリ先生はボビーの返答が以外だったようで、少し間をおいてから「では、黙っておきます」と伝えるのでした。

ボビーはウォルターから ドニーはクリスマスまで生きたかったという言葉を聞いたときに、自分がドニーに何も言わないで治験を受けさせなかったことを悔やむのでした。

『ビリオンズ(Billions)』シリーズ1-10. 生活の質
*【チャックとコナティの会話】

コナティとチャックが少し会話するのですが、この日は、ドニーのお葬式にチャックが顔を出したけれどウエンディに追い返されたと言っているのですが、すでにウィルコックス判事が逮捕の話もしていますので、時間の経過としては、ウィルコックス判事が逮捕されてから、ドニーのお葬式に参加しているようです。
こういう場面で、どういう順番に話が進んでいったのかが、少し整理できます。

コナティは、チャックの性格を掴みつつあるので次のように言います。
「判事の後任がいるのでは?あなたが借りを作り、妥協し、耳を傾ける人物・・・。」と。
そして、「まだ、ゲームを続けていますね。しっかりゲームを見ます。」と。
こんな風に言っていたコナティですが・・・。

 

『ビリオンズ(Billions)』シリーズ1-10. 生活の質
*【ワグスとウエンディの会話】

お葬式のあとウエンディはワインのボトルを1本抱えています。

階段のところにウエンディが座るとワグスも隣にきます。
ウエンディは「彼の人生をつぶした」「私はドニーも傷をいやして仕事を続けさせた。私が仕事を辞めさせればいい人生を送れた。」「学問の世界に戻れば幸せになった」と自分を責めていると、ワグスは「教授は金がなく、嫌なやつばかり。4000万ドルも家族に残せなかった」というのでした。
何も知らないウエンディは、ドニーが4000万ドルも残したことを意外に思うものの、ワグスは「大げさだったが、たとえ話だ」と答えるのでした。

 

【Netflix】『ビリオンズ(Billions)』<シリーズ1-11. 呪術的思考>-①の詳しいあらすじ(ネタバレ注意) に続きます。