【映画】『ファーザー・フィギュア』<ネタバレなし>の あらすじ ・キャスト・感想

こんにちは 映画案内人 もすりんです。

映画『ファーザー・フィギュア』は ローレンス・シャー監督の作品です。

ローレンス・シャーは これまでは撮影監督・映画プロデューサーとして活躍していましたが、映画『ファーザー・フィギュア』が監督としてのデビュー作となります。

デビュー作、そう聞くだけで、なんだか ドキドキしてきます。

コメディとして描かれていますが、家族・愛 についても考えさせられる映画です。

■映画『ファーザー・フィギュア』のネタバレなしのあらすじ

ピーターとカイルは二卵性の双子。

母親の結婚式の日に、双子の長男のピーターがテレビを見ていたところ、額の横にあざがある男性が画面にうつる。

そのあざは、母親が自分たちの父親として、4歳のころから見せてくれていた写真の男性とあざのの位置と同じ。

ピーターは父親は死んだと聞かされていたけれど、母親にあれが父親なのでは と聞く。

が、母親は、実は息子たちの父親は誰だかわからないと告白する。

これを聞いた長男のピーターは、自分がこんな風になったのは、父親がいないせいで、それも母親のせいだと母親を責め立てる。

そこでじゃあ 誰が父親かと母親に問い詰めると、元ラグビー選手の名前を母親が伝えるのだった。

ピーターはもともとその人のファンで、ピーターは喜び、会いにいくことを決めた。
弟のカイルもその父親に会いにいくことに。

次々明かされる母親の過去、そして、彼らの父親とは・・

<映画情報>
製作国:2017年 アメリカ
上映時間:113分
原題:Father Figures
監督:ローレンス・シャー
脚本:ジャスティン・マレン

■登場人物/キャスト

【ピーター・レイノルズ】

双子の兄のピーターは、自分の父親は、孤児でイギリス人、そして大腸がんで亡くなったと聞かされて、医学の道を進み、医者になっているが、数年前に離婚して一人暮らし。

息子がひとりいるが、母親と暮らしている。

ピーターは神経質で短気。
そのうえ人とのコミュニケーションが下手。

映画の中ではピートとも呼ばれている。

ピーターの役はアメリカの俳優でコメディアンのエド・ヘルムズ(Ed Helms)
映画『パパ&新しいパパ』(2007年)ではブラッド役としても名前が挙がっていたそうです。

 

【カイル・レイノルズ】

双子の弟のカイル。
カイルは学歴もお金もなくハワイでブラブラしていたところ、ソースのラベルの顔として使われることになり、今はお金持ち。
超楽観的で「俺は宇宙に従う」が口癖。

カイルの役をアメリカの俳優・声優・脚本家でもある、オーウェン・ウィルソン
(Owen Wilson)。

※参考※
2005年の映画『ウエディング・クラッシャーズ』のジョン役
大ヒットアニメ「カーズ」のライトニング・マックィーンの声もオーウェン・ウィルソンです。

【ヘレン・バクスター】

ピーターとカイルのお母さん。
映画の中でだんだんとお母さんのモテぶりに驚かせられます。
母親のヘレンには、アメリカ コネティカット州出身の女優グレン・クローズ(Glenn Close)。

アカデミー賞には7回ノミネートされている演技派女優です。
なんとなく、メリル・ストリープ にも雰囲気がにているところがある(年齢的にも・・)と思ったら、二人は仲良しらしいです。
年齢も二つ違い。
どちらも美しく年を重ねています。

【テリー・ブラッドショー】

マイアミに住む元アメリカンフットボール選手で、今はレンタカー会社の経営者でありテレビでの解説員としても活躍。
テリー・ブラッドショーは本人が登場しています。

【ロナルド・ハント】

母親と付き合いのあった男性で、当時は金融の仕事。当時は嫌われ者だった。
怖そうな父親のロナルドには、アメリカの ミシガン州出身の俳優 J・K・シモンズ(J. K. Simmons)。

ヒューグラントとマルサ・とメインが出演した『LIFE〜リライフ〜』(2014年)の映画では、ハロルド・ラーナー学科長。

また、私のお気に入りのアニメ『ズートピア』のライオンハート市長の声の担当。

【ティンクラー医師】

ピーターとカイルの家の近くにある獣医。
獣医の役には、アメリカの俳優 クリストファー・ウォーケン(Christopher Walken)。

■映画『ファーザー・フィギュア』の感想とタイトル評

タイトルが面白いと思ってみた映画です。

主人公は二卵性双生児で、見た目も性格も正反対という設定。

なぜこの映画では、見た目も性格も違う二人の男性の双子を中心に描いたのか。
また、カールとピーターの母親は、どうして誰がお父さんなのかわからない といったのか。

それらの答えが映画をみていくうちに、わかっていきます。

「誰がお父さんなのかわからない」と言ってしまうとは、なんて母親だと思うのですが、その見方をすっかりと変えてしまうエンディング。

ほわっと心が温かくなります。

そして、神経質で短気だったピーターとの表情のあの変化。
この映画では、ピーターの心の解放と変貌ぶりにも注目です。

カイルの言葉「宇宙に従えば正しい方向に導かれる」、スピリチャルっぽいですが、ここも映画の結末のヒントになりますので、お楽しみに~


映画のタイトルについて、

「フィギア」の意味を改めて調べてみると、「形 人の姿 人物 象徴・・・」などの意味があります。

この映画では双子の兄弟が自分の父親を この人なのか、あの人のなか、と捜していきます。

ダディというようなパパ像ではなく、生物学上の父親 というフィギアを探す二人。

自分の父親かもと思った人に、自分の父親としての役割を見出して、父親像を投影していきまので、そういう点で、父親という象徴 という意味のフィギアなのかなと思いました。

このタイトルのつけ方はすごいなと思いました。

日本語に訳すのはなんとも難しいので、邦題も『ファーザー・フィギュア』にするというにも大賛成です。

ただ、1点だけ原題では、Father Figures のように 複数形ですが、日本語では、フィギアになっています。 
邦題で、フィギアズ にするのは、おかしいですが、それだと原題とは意味あいが少しだけ外れてしまいそうで、もったいないなと思いますが・・


もともとの脚本の段階では『Bastards』で、Bastardには、結婚していない関係で生まれた子どもという意味で、そこから 嫌なやつ とか 不愉快なやつ という意味があるようです。

映画のタイトルが、『Bastards』だったかもしれない思うと、『Father Figures』のほうが やっぱりずっといいと思えてきます。


深くて心に優しい映画『ファーザー・フィギュア』ですが、カイルのポロシャツの色が、ミントグリーンや派手なピンクなので、ついついカイルの洋服に目が行ってしまいます。

その点だけご注意を(笑)

映画おすすめ度:💛💛💛💛💛


・『ファーザー・フィギュア』のプチ解説はコチラ

【参考】
💛💛💛💛💛・・ 最高!!
💛💛💛💛 ・・・ GOOD!
💛💛💛・・・・・まあまあ普通