【2004年の映画】『オペラ座の怪人』<ネタバレなし>の あらすじ ・キャスト・感想

『オペラ座の怪人』は、原作の小説本がありますし、映画もこの2004年の映画作品以前に、1989年、さらには、1943年に映画化されていて舞台もあります。
どの作品を最初に見るかによって、他の作品を観た時の感じ方が変わってくと思いますが、今回は2004年の映画『オペラ座の怪人』について書いていきます。

■映画『オペラ座の怪人』のネタバレなしのあらすじ


1870年。パリはオペラ座の地下に、醜い顔を仮面で隠した男がひっそり暮らしていた。男は若いソプラノ歌手に近づくが、彼女の幼なじみと三角関係に発展する。(Netflix)

<映画情報>
製作国/公開:2004年 アメリカ
上映時間:143分
原題:The Phantom of the Opera
監督:ジョエル・シュマッカー
脚本:ジョエル・シューマカー/アンドリュー・ロイド・ウェバー
日本劇場公開:2005年

原作本:『オペラ座の怪人』(1910年発表の作品)
著者:ガストン・ルルー(1868年5月6日 – 1927年4月15日)

■映画『オペラ座の怪人』の主な登場人物/キャスト

【オペラ座の怪人】・・・仮面をつけているときも髪形をビシッと決め、りりしく魅力的にさえ見える。

ジェラルド・バトラー(Gerard Butler)
1969年スコットランド生まれの俳優

2009年の『男と女の不都合な真実』にも出演。

※怪人役には、ヒュー・ジャックマンがオーディション参加のオファーを受けたが、他の映画撮影があっため断ったという経緯もあります。
2012年の映画『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン役のヒュー・ジャックマンもなかなか素敵でした。

 

【クリスティーヌ・ダーエ】・・・オペラ座の怪人とラウルから愛される歌姫

エミー・ロッサム(Emmy Rossum)
1986年アメリカ生まれの女優・歌手・ドラマ監督

幼い頃からオペラを学び、7歳からメトロポリタン歌劇場の舞台に立った。(Wikipedia)

とあるので、歌唱力も本物なのです。

※参考※ Wikipedia
2003年3月、ケイティ・ホームズがヴォーカル・レッスンを受け始め、クリスティーヌ役最有力候補とされていた。しかし2004年、クラシックのソプラノのトレーニングを受けていたアン・ハサウェイに最有力候補が移った。しかし契約により出演が必須であった『プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング』とスケジュールが重なり断念した。その後エミー・ロッサムが浮上した。


ちなみに、ケイティ・ホームズという名前に聞き覚えがある方多いと思いますが、トム・クルーズの元妻です。クリスティーヌ・ダーエがエミー・ロッサムだったからこそ、美しく可憐なクリスティーヌになったのでしょう。

 


【ラウル・シャニー子爵】・・・クリスティーヌ・ダーエの幼馴染

パトリック・ウィルソン(Patrick Wilson)
1973年アメリカ生まれの俳優
映画・テレビドラマ・舞台で活躍

 


【マダム・ジリー】・・・踊り子たちのまとめ役

ミランダ・リチャードソン(Miranda Richardson)
1958年イングランド生まれの女優

※2005年『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』2010年『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』では「日刊予言者新聞」の記者でリータ・スキーター役。
2017年『チャーチル ノルマンディーの決断』では、ウィンストン・チャーチルの妻、クレメンタイン・チャーチル役。

■映画『オペラ座の怪人』の感想

1919年、年老いた男性と女性が映し出され、古めかしいオペラ座でのオークションが始まり、それから1870年の過去の回想シーンへ場面が変わる。

そこは、豪華絢爛なオペラ座。もともとのストーリーの知識がまったくない何も私には、誰が主人公なのかさえわからないが、大丈夫。焦らずに・・・


オペラ座の天井の大きなシャンデリアもとても印象的です。
しかも、あのシャンデリアを落下させてしまうのですから・・。

詳しいことは映画を観てのお楽しみですが、恋愛だけがテーマでなく、どんなに輝いたものでも、いずれは朽ち果てていく、というもの悲しさをも感じさせます。

この大きなシャンデリアの落下は、オペラ座という建物、舞台、そこで活躍した出演者や、怪人の栄枯盛衰を物語っているようです。もちろん、それはだれでも人生に起こる無常さですが・・・。

 

映画を観終わった直後は、オペラ座の怪人の一途な想いを静かに感じていたのですが、時間の経過とともに、様々な疑問が沸き起こってくるのでした。

例えば、

・オペラ座の怪人って一体何歳の設定なんだろうか。
・どのようにして才能を開花させたのか。
・マダム ジリーと怪人の関係性は?。
・オペラ座の建物が壊れた後、怪人やどうやって生き延びたのか。
 (誰か助けてくれた人はいたのか)
・マダム ジリーはその後、どう過ごしていたのか。
・ラウルは怪人のおもちゃをクリスティーヌのお墓の前においた理由とは。
・クリスティーヌを愛し、自分のものにしようと思った怪人の心。

などなど、この1本の映画を見ただけの私には疑問がいっぱいすぎ。


個人的には、どうしてこういう行動をとったのだろうと思いを巡らせる映画は好きですが、今回は、あまりにも、知りたいことばかり。
でも、原作本があるんだったら、「本を読んでみよう!」ということで、早速、本を買いました(笑)

夜はついつい映画をみてしまい、読書時間がそもそも短い私。
少しずつ読んで自分の疑問に対して答えをまとめて、記事にまとめたいな~なんて思っています。(いつになるやら・・・)

 

『オペラ座の怪人』について、Wikipedia には、

ガストンが1910年にオペラ座(ガルニエ宮)を訪れて、不可思議な噂話を聞き込み、インスピレーションを得て書き上げた『オペラ座の怪人』。

とありました。

お~、原作本にますます興味がわいてきます(笑)

そうそうオペラ座のシャンデリアが落下してしまうのですが、それについても下記の記述を発見。

劇中に登場するシャンデリアはスワロフスキー社製の物で、およそ1億2000万円の費用をかけて製作された。シャンデリアが落下するシーンはいわゆる「一発撮り」で撮影され、落下の際に落としたシャンデリアはガラス製の物である。(Wikipedia)


落下させたのはガラス製とあってほっとするも「一発撮り」と聞き、関係者はさぞかしドキドキしたことでしょう。

私だったら何日も前から、いやこの話がわかった時点から、失敗したらどうしよ~~眠れなかったことでしょう。
さすがプロはすごいな~とそんなところも尊敬です。

■映画『オペラ座の怪人』のタイトル評

原題は The Phantom of the Opera

Phantom(ファントム)には、幽霊・お化け・幻・幻影という意味があります。

なので、オペラ座の幽霊、オペラ座のお化け、オペラ座の幻、オペラ座の幻影 というのが、そのままの訳なるかと思いますが、この中だったら、「オペラ座の幻」がいいな~と思いました。

ですが、Phantom(ファントム)の部分を「幻」でもなく、「怪人」と訳したことで、インパクトもあるタイトルになったのではないでしょうか。

1991年テキサス州ヒューストンで初演された舞台に『ファントム(Phantom)』というミュージカルもあったそうで、こちらも、1910年のガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』が基になっていますが、ストーリーはちょっと違うようです。

いろいろな方にインスピレーションを与えた、ガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』。ますます原作も読みたくなります(笑)

私は、角川出版の本にしましたが、他からも出版されています。
また、子供向けの本やコミック版もあり、どの部分をどんな風に伝えているのか、それぞれで面白そうです。